2014年12月22日月曜日
2014年12月19日金曜日
心を動かす言葉たち「ブランド」より
セールスマンは、チャイムを押して、少なくとも名前を名乗って、会ってくれるかどうか聞いてからモノを売る。なのにTVのCMは、自己紹介もしないでいきなり売り始める。CM制作に携わるものは、その恥ずかしさを意識しなければいけない。
2014年12月17日水曜日
映画目録「パラノイドパーク」
<あらすじ>
両親の離婚、心通わぬガールフレンドとのいさかいなどに思い悩む16歳の少年。ある日、怖いモノ見たさに出かけたパラノイドパーク(スケボー公園)で、大きな罪を犯してしまう。罪悪感に悩み、苦しむ少年だったが、それとは無関係に、退屈でありふれた毎日が続いていく。本当にこれでいいのか?疑問に思った少年は、自らの行いを日記という形で言葉に表すことに。
<多分ここが面白いところ>
・ドラマを通じて、悪い奴は特にいない。パラノイドパークに誘ってきた友人も、やたら偏執的な刑事も、列車への飛び乗りに誘ってきた奴も、離婚する父親も、弟も、ガールフレンドも、特に悪い奴はいない。ただ、自分のことに手一杯なだけで。ボタンの掛け違えで、みんな、上手くいかずに頭を悩ませている。そこがこの映画の面白いところだと思う。
・見た目は抜群に可愛いけれど、初体験(背伸びすること)に夢中で、少年の心の内などお構いなしのガールフレンド。少年も本当はうんざりしているんだけど、「性欲」とか「相手に悪い」とか色んな理由で、はっきりと言えずにいる。この世代ならではの「分かるよな~」って感じがして面白かった。
・心通わぬガールフレンドに代わって、台頭してくるもう一人の女生徒。見た目は可愛くないけれど、少年の悩み苦しむ心を一生懸命理解しようとしてくれる。少年は結局、こっちの女生徒を選ぶんだけど、その選択も「分かるよな~」って感じがした。
<印象的なシーン>
バスの中で、少年の隣に座った少女が、ハンカチ握りしめているシーン。少年に対してやたらと強気で、インテリぶったことばっか言うけど、「多分、緊張してるんだろうな」って。「きっと、悩んでいる少年の手を握ってあげたかったんだろうな」って。そういうのがよく伝わってきました。
※少年の猫背な歩きを後ろから撮ったシーン(迷い・不安)、黄色に染まったキレイなイチョウ並木(対比)、スイングするスケボーシーン(心の揺れ)、土管の中でのスケボーシーン(出口が見えない)など、とにかく演出にこだわりがあります。ガスバンサントの本領発揮という感じがしました。
両親の離婚、心通わぬガールフレンドとのいさかいなどに思い悩む16歳の少年。ある日、怖いモノ見たさに出かけたパラノイドパーク(スケボー公園)で、大きな罪を犯してしまう。罪悪感に悩み、苦しむ少年だったが、それとは無関係に、退屈でありふれた毎日が続いていく。本当にこれでいいのか?疑問に思った少年は、自らの行いを日記という形で言葉に表すことに。
<多分ここが面白いところ>
・ドラマを通じて、悪い奴は特にいない。パラノイドパークに誘ってきた友人も、やたら偏執的な刑事も、列車への飛び乗りに誘ってきた奴も、離婚する父親も、弟も、ガールフレンドも、特に悪い奴はいない。ただ、自分のことに手一杯なだけで。ボタンの掛け違えで、みんな、上手くいかずに頭を悩ませている。そこがこの映画の面白いところだと思う。
・見た目は抜群に可愛いけれど、初体験(背伸びすること)に夢中で、少年の心の内などお構いなしのガールフレンド。少年も本当はうんざりしているんだけど、「性欲」とか「相手に悪い」とか色んな理由で、はっきりと言えずにいる。この世代ならではの「分かるよな~」って感じがして面白かった。
・心通わぬガールフレンドに代わって、台頭してくるもう一人の女生徒。見た目は可愛くないけれど、少年の悩み苦しむ心を一生懸命理解しようとしてくれる。少年は結局、こっちの女生徒を選ぶんだけど、その選択も「分かるよな~」って感じがした。
<印象的なシーン>
バスの中で、少年の隣に座った少女が、ハンカチ握りしめているシーン。少年に対してやたらと強気で、インテリぶったことばっか言うけど、「多分、緊張してるんだろうな」って。「きっと、悩んでいる少年の手を握ってあげたかったんだろうな」って。そういうのがよく伝わってきました。
※少年の猫背な歩きを後ろから撮ったシーン(迷い・不安)、黄色に染まったキレイなイチョウ並木(対比)、スイングするスケボーシーン(心の揺れ)、土管の中でのスケボーシーン(出口が見えない)など、とにかく演出にこだわりがあります。ガスバンサントの本領発揮という感じがしました。
コービーがジョーダンを超えた。
私がコービーブライアントを初めて見たのは
1996年のことだ
当時、彼は高卒から、
世界最高峰のバスケットボールリーグNBAに入ったばかりの、
若干18歳のルーキーだった。
体も技術も全然なくせに
負けん気ばっかり強くて、
いつも「ボールをよこせ」って叫んでた。
パスをしないでいつもシュートばっかり打っていた。
リングにかすりもしないことを「エアボール」と言うが、
コービーはエアボールばっかりだった。
「エア・ジョーダンは宙を華麗に舞うが
コービーはエアボールばっかりのエアだ」
なんてからかわれていた。
時は変わる。
コービーは上手くなって、すごいプレーヤーになった。
ジョーダンのブルズ以来となるリーグ3連覇も果たした。
得点王にもなった。MVPにもなった。オールスターの常連にもなった。
NBAを代表するスーパースターになった。
時は変わる。
レブロンジェームス、ケビンデュラント、
リーグには新しいスターが次々に台頭した。
LAは常勝軍団ではなくなりつつあった。
そんな時、コービーはアキレス腱断裂という大けがを負った。
34歳にして初めての大けがだ。
バスケットボールどころか、日常生活さえ危ぶまれた。
この時期、コービーの所属するロサンゼルスレイカーズ(LA)は
負けっぱなしの常敗集団で、かつての面影はどこにもなかった。
コービー一人が復帰しても、どうにもならないことは目に見えていた。
「引退」
誰もが思った。
もう十分やったよ。
これ以上、何を求める?
輝かしい功績に泥を塗るだけだ。
誰もが思った。
でも、コービーは1年のブランクを経て、コートに帰ってきた。
あの頃のようには飛べない。
あの頃のようには走れない。
それでも、コービーはあの頃と同じように
「ボールをよこせ」と叫び、シュートを打ちまくった。
「勝つ気があるのか? 悔しくないのか?」チームメイトを怒鳴りまくった。
批判は多い。
もっと回りを活かせとか
自分の衰えを自覚しろとか
色々ある。
正直な話を言えば、
今シーズンのコービーはひどい。
シュートを30本打って、5本ぐらいしか入らないこともざらだ。
ルーキーシーズンを彷彿とさせる、ひどさだ。
バスケットボールをやっていた身として言うなら
エアボールが続けば、普通、シュートを打つのが怖くなる。
ましてや、それが試合終了間際、1.2点を争うシーンならなおさらだ。
でも、コービーはたとえどんな時であろうと
「ボールをよこせ」と叫び、
ためらうことなくシュートを打つ。
私は、そこがすごい、と思う。
以前、同じようなことを質問した記者がいて、
コービーはインタビューでこんな風に言っていた。
「何本外そうが俺は打つ。俺ならば30本中0本までやる。
たとえば、10本中0本で終わってしまったとする。
それは自分自身に負けたということ。
自分からゲームを逃げ出してしまったということだ」
そんな彼が、先日、ジョーダンの得点数を抜いた。
これは、その偉大な記録を樹立した日、
彼がコラムに寄せたエッセイだ。
http://tunadrama.com/blog/kobe-essay-zero-after-passing-jordan/
なんてすばらしいコメントなんだろうと、感心した。
コービーは、他の誰でもなく、
自分と闘い続けている。
私はコービーのプレイを見ていると、勇気が出てくる。
1996年のことだ
当時、彼は高卒から、
世界最高峰のバスケットボールリーグNBAに入ったばかりの、
若干18歳のルーキーだった。
体も技術も全然なくせに
負けん気ばっかり強くて、
いつも「ボールをよこせ」って叫んでた。
パスをしないでいつもシュートばっかり打っていた。
リングにかすりもしないことを「エアボール」と言うが、
コービーはエアボールばっかりだった。
「エア・ジョーダンは宙を華麗に舞うが
コービーはエアボールばっかりのエアだ」
なんてからかわれていた。
時は変わる。
コービーは上手くなって、すごいプレーヤーになった。
ジョーダンのブルズ以来となるリーグ3連覇も果たした。
得点王にもなった。MVPにもなった。オールスターの常連にもなった。
NBAを代表するスーパースターになった。
時は変わる。
レブロンジェームス、ケビンデュラント、
リーグには新しいスターが次々に台頭した。
LAは常勝軍団ではなくなりつつあった。
そんな時、コービーはアキレス腱断裂という大けがを負った。
34歳にして初めての大けがだ。
バスケットボールどころか、日常生活さえ危ぶまれた。
この時期、コービーの所属するロサンゼルスレイカーズ(LA)は
負けっぱなしの常敗集団で、かつての面影はどこにもなかった。
コービー一人が復帰しても、どうにもならないことは目に見えていた。
「引退」
誰もが思った。
もう十分やったよ。
これ以上、何を求める?
輝かしい功績に泥を塗るだけだ。
誰もが思った。
でも、コービーは1年のブランクを経て、コートに帰ってきた。
あの頃のようには飛べない。
あの頃のようには走れない。
それでも、コービーはあの頃と同じように
「ボールをよこせ」と叫び、シュートを打ちまくった。
「勝つ気があるのか? 悔しくないのか?」チームメイトを怒鳴りまくった。
批判は多い。
もっと回りを活かせとか
自分の衰えを自覚しろとか
色々ある。
正直な話を言えば、
今シーズンのコービーはひどい。
シュートを30本打って、5本ぐらいしか入らないこともざらだ。
ルーキーシーズンを彷彿とさせる、ひどさだ。
バスケットボールをやっていた身として言うなら
エアボールが続けば、普通、シュートを打つのが怖くなる。
ましてや、それが試合終了間際、1.2点を争うシーンならなおさらだ。
でも、コービーはたとえどんな時であろうと
「ボールをよこせ」と叫び、
ためらうことなくシュートを打つ。
私は、そこがすごい、と思う。
以前、同じようなことを質問した記者がいて、
コービーはインタビューでこんな風に言っていた。
「何本外そうが俺は打つ。俺ならば30本中0本までやる。
たとえば、10本中0本で終わってしまったとする。
それは自分自身に負けたということ。
自分からゲームを逃げ出してしまったということだ」
そんな彼が、先日、ジョーダンの得点数を抜いた。
これは、その偉大な記録を樹立した日、
彼がコラムに寄せたエッセイだ。
http://tunadrama.com/blog/kobe-essay-zero-after-passing-jordan/
なんてすばらしいコメントなんだろうと、感心した。
コービーは、他の誰でもなく、
自分と闘い続けている。
私はコービーのプレイを見ていると、勇気が出てくる。
2014年12月16日火曜日
心を動かす言葉たち「月と6ペンス」より
描かないじゃいられないのだ。自分でもどうにもならないのだ。水に落ちた人間は、泳ぎが巧かろう拙かろうと、そんなこと言っておられるか。何としても、助からなければ溺れ死ぬばかりだ。
2014年12月12日金曜日
「日々ロック」の制作秘話
先日、シナリオセンターで
映画「日々ロック」の監督・脚本を務めた、
入江さんの講演を聞く機会がありました。
とても面白かったので
印象的に残ったことをちょっと書いておきます。
既にご存知かもしれませんが、
日々ロックには宇田川咲というヒロインが出てきます。
漫画原作では「ロックミュージシャン」という設定ですが
映画では「アイドル」に変わっています。
入江さんがその理由をお話ししていたのですが
一つ目の理由は、音楽映画としてやる以上、ロックばっかりじゃなくて、
他のジャンルがあった方がいいと思ったから。
それから、もう一つの理由がすごく印象的だったのですが
入江さん曰く「今時はアイドルの方がロック」だから。
「アイドルって、自分の寿命を知ってるでしょ。
しかも、ライバルも多いし。だから、すごく一生懸命なんですよね。
ももクロなんか特にそうだけど、
今、今この時しかないぜ、っていう刹那的な魅力がある。
それに比べると、ロックミュージシャンは甘い。
いつか売れればいいとか、いつかFNS歌謡祭に出られればいいとか
夢も小さいし、今しかないという感じもしない」
これはなるほどなあと思いました。
漫画原作の脚色だからといって
そのままの設定でいい、というわけではないんですよね。
「やるからには、もっと面白くしなくちゃ、やる意味ない」。その通りです。
にしても、すごい視点で物事をみてるなあと関心してしまいました。
アイドルの方がロックだなんて。
他に、原作モノの脚色について、
入江さんはこんなことも言ってました。
「原作が一体の牛だとする。
牛を解体して、それをつなぎ合わせて加工することが、
脚色というわけではない。
まず、牛をじっくり観察して急所を捉え一撃で殺す。
鋭利な刃物で頚動脈を切り、
その血(エッセンス)を持って帰り仕事をするのが脚色だ」
※橋本忍さんの「砂の器」の一説を引用しているそうです。
原作を読んでいて
「ここが面白い」と思ったところを
自分なりにちゃんと活かしていれば、
結果どんな形になろうと、それは立派な脚色だという事です。
これまではオリジナルしか手掛けてきませんでしたが
「脚色も楽しそうだな」と思えました。
早く同じ土俵で語り合えるようにがんばるぞ!
映画「日々ロック」の監督・脚本を務めた、
入江さんの講演を聞く機会がありました。
とても面白かったので
印象的に残ったことをちょっと書いておきます。
既にご存知かもしれませんが、
日々ロックには宇田川咲というヒロインが出てきます。
漫画原作では「ロックミュージシャン」という設定ですが
映画では「アイドル」に変わっています。
入江さんがその理由をお話ししていたのですが
一つ目の理由は、音楽映画としてやる以上、ロックばっかりじゃなくて、
他のジャンルがあった方がいいと思ったから。
それから、もう一つの理由がすごく印象的だったのですが
入江さん曰く「今時はアイドルの方がロック」だから。
「アイドルって、自分の寿命を知ってるでしょ。
しかも、ライバルも多いし。だから、すごく一生懸命なんですよね。
ももクロなんか特にそうだけど、
今、今この時しかないぜ、っていう刹那的な魅力がある。
それに比べると、ロックミュージシャンは甘い。
いつか売れればいいとか、いつかFNS歌謡祭に出られればいいとか
夢も小さいし、今しかないという感じもしない」
これはなるほどなあと思いました。
漫画原作の脚色だからといって
そのままの設定でいい、というわけではないんですよね。
「やるからには、もっと面白くしなくちゃ、やる意味ない」。その通りです。
にしても、すごい視点で物事をみてるなあと関心してしまいました。
アイドルの方がロックだなんて。
他に、原作モノの脚色について、
入江さんはこんなことも言ってました。
「原作が一体の牛だとする。
牛を解体して、それをつなぎ合わせて加工することが、
脚色というわけではない。
まず、牛をじっくり観察して急所を捉え一撃で殺す。
鋭利な刃物で頚動脈を切り、
その血(エッセンス)を持って帰り仕事をするのが脚色だ」
※橋本忍さんの「砂の器」の一説を引用しているそうです。
原作を読んでいて
「ここが面白い」と思ったところを
自分なりにちゃんと活かしていれば、
結果どんな形になろうと、それは立派な脚色だという事です。
これまではオリジナルしか手掛けてきませんでしたが
「脚色も楽しそうだな」と思えました。
早く同じ土俵で語り合えるようにがんばるぞ!
2014年12月11日木曜日
映画目録「カウガールブルース」
<あらすじ>
並はずれて大きな親指を持って生まれてきた少女。コンプレックスのため、奥手な幼年時代を過ごすが、大人になると大きな親指を利用してヒッチハイクの達人へ。偏見・嘲笑などから逃れるように大陸中を縦断し続ける。ある時、モデルの仕事で訪れた牧場で、女だてらに牛を追う「カウガール」の集団に出会う。自由な生き方に憧れる女は、カウガールのリーダーと恋に落ちる。
<多分ここが面白いところ>
・ヒッチハイクでは思い通りに車を停められるのに、人生ではほとんど思い通りに生きられない女。そんな女が様々な出来事を通じて、「人生だって、自分が思ったように生きられるんだ」ということに気づくまでを描いた作品だと思う。
・性的に奥手だった女が、出会いを通じて性に目覚めていく。でも、よく分からないから右往左往するんだけど、それが悪戦苦闘しながらも心を開いていく姿にリンクしている。大きな親指をペニスみたいにして自慰しようとするシーンは悲しくて、笑える。
・ヒッチハイクの達人とか、入れ歯のオカマとか、ドラッグ好きの鶴とか、“カウガール”とか、ムチ使いの女とか、スケベな仙人とか、すべての存在が徹底してバカバカしい。
<印象的なシーン>
ヒッチハイクのシーン。コンプレックスのはずの親指を、その時だけ、逆に利用して、思いのままに車を停める女。とにかく恰好いい。
並はずれて大きな親指を持って生まれてきた少女。コンプレックスのため、奥手な幼年時代を過ごすが、大人になると大きな親指を利用してヒッチハイクの達人へ。偏見・嘲笑などから逃れるように大陸中を縦断し続ける。ある時、モデルの仕事で訪れた牧場で、女だてらに牛を追う「カウガール」の集団に出会う。自由な生き方に憧れる女は、カウガールのリーダーと恋に落ちる。
<多分ここが面白いところ>
・ヒッチハイクでは思い通りに車を停められるのに、人生ではほとんど思い通りに生きられない女。そんな女が様々な出来事を通じて、「人生だって、自分が思ったように生きられるんだ」ということに気づくまでを描いた作品だと思う。
・性的に奥手だった女が、出会いを通じて性に目覚めていく。でも、よく分からないから右往左往するんだけど、それが悪戦苦闘しながらも心を開いていく姿にリンクしている。大きな親指をペニスみたいにして自慰しようとするシーンは悲しくて、笑える。
・ヒッチハイクの達人とか、入れ歯のオカマとか、ドラッグ好きの鶴とか、“カウガール”とか、ムチ使いの女とか、スケベな仙人とか、すべての存在が徹底してバカバカしい。
<印象的なシーン>
ヒッチハイクのシーン。コンプレックスのはずの親指を、その時だけ、逆に利用して、思いのままに車を停める女。とにかく恰好いい。
2014年12月10日水曜日
選挙のこと・この国のこと・未来のこと
一日3食じゃなくて2食でいい(何なら1食でもいい)。
肉や魚は週1回でもいい。お菓子も我慢する。
洗濯機や冷蔵庫がなくなるのはさすがにきついけど、
テレビとかゲームとかは別にやらなくていい。
クーラーや暖房もできるだけつけないようにする。
お風呂も3日入る。残り湯で洗濯する。何ならそれでトイレも流す。
そうすることで、子ども達に
未来が残せるののなら、そうする。
贅沢なんて、別にしなくていい。
コンビニがなくなってもいい。スイーツもチョコも我慢する。
仕事が多少減っても、稼ぐお金が少なくなっても
食べられるものが減っても、着たい服が着れなくても別に構わない。
自分のモノがなくなったら、誰かに借りようと思う。
頭を下げて、借りようと思う。
どんな聖人君子だと思うかもしれないけれど
僕の義母は、実際、そうやって生きている。
僕と妻が一緒に住み始めた時、結婚祝いにと、
スーパーを駆け回って炊飯器を買ってきてくれた義母だ。
「もったいない」「もったいない」って。
そう言いながら日々、節約して
僕の息子のためにささやかなぜいたく品を買ってきてくれる。
ユニクロの服を買ってあげたら、嬉しそうに、いつも着ている。
「これがあると温かい」だから、家の暖房もつけない。
義母は、右肩上がりの経済成長なんて、別に望んでない。
日本国のプライドなんて、別に気にしていない。
ただ、家族が幸せで健康であるといいな、
そう願っているだけだ。
義母に「選挙に行け」とは、とても言えない。
景気回復とか、集団的自衛権とか、国防軍とか、日本を取り戻すとか、
よく分からない話ばっかりしている選挙に
どうして「行かないとダメ」なんて言えるんだろう。
論点がずれている。
経済が回復しないと、
人は幸せになれないというのは、
大きなミスリードだ。
株価と幸せが連動しているというのは
鼻が大きい奴はチンコが大きいというくらい
ゲスな都市伝説だ。
そんなことはない。
「そんなことはない!」
と一生懸命力説する政治家がいてもいいのに、いない。
「経済回復なんか知るか、犬にでも食わせておけ」
それぐらい言ってくれよ。誰か。
とにもかくにも、選挙です。
ぶっちゃけ、自分だけなら
「どうでもいい」と投げ出すのですが
子どもは生きていくんですよね。
私が投げ出した社会を。
かつて、キューバに核兵器が持ち込まれた時、
ケネディ大統領はキューバを海上封鎖するかどうか
ものすごく迷ったそうです。そして
「子どもがいなければこういう判断は楽なのだが」
と言ったそうです。
本当にそう思います。
子どもがいるから、未来があるから、
何とか生きてる、そう思います。
とりあえず、
自民党以外に入れてみます。
天邪鬼なので。
できたら、みんなもそうして下さい。
よろしくお願いします。
肉や魚は週1回でもいい。お菓子も我慢する。
洗濯機や冷蔵庫がなくなるのはさすがにきついけど、
テレビとかゲームとかは別にやらなくていい。
クーラーや暖房もできるだけつけないようにする。
お風呂も3日入る。残り湯で洗濯する。何ならそれでトイレも流す。
そうすることで、子ども達に
未来が残せるののなら、そうする。
贅沢なんて、別にしなくていい。
コンビニがなくなってもいい。スイーツもチョコも我慢する。
仕事が多少減っても、稼ぐお金が少なくなっても
食べられるものが減っても、着たい服が着れなくても別に構わない。
自分のモノがなくなったら、誰かに借りようと思う。
頭を下げて、借りようと思う。
どんな聖人君子だと思うかもしれないけれど
僕の義母は、実際、そうやって生きている。
僕と妻が一緒に住み始めた時、結婚祝いにと、
スーパーを駆け回って炊飯器を買ってきてくれた義母だ。
「もったいない」「もったいない」って。
そう言いながら日々、節約して
僕の息子のためにささやかなぜいたく品を買ってきてくれる。
ユニクロの服を買ってあげたら、嬉しそうに、いつも着ている。
「これがあると温かい」だから、家の暖房もつけない。
義母は、右肩上がりの経済成長なんて、別に望んでない。
日本国のプライドなんて、別に気にしていない。
ただ、家族が幸せで健康であるといいな、
そう願っているだけだ。
義母に「選挙に行け」とは、とても言えない。
景気回復とか、集団的自衛権とか、国防軍とか、日本を取り戻すとか、
よく分からない話ばっかりしている選挙に
どうして「行かないとダメ」なんて言えるんだろう。
論点がずれている。
経済が回復しないと、
人は幸せになれないというのは、
大きなミスリードだ。
株価と幸せが連動しているというのは
鼻が大きい奴はチンコが大きいというくらい
ゲスな都市伝説だ。
そんなことはない。
「そんなことはない!」
と一生懸命力説する政治家がいてもいいのに、いない。
「経済回復なんか知るか、犬にでも食わせておけ」
それぐらい言ってくれよ。誰か。
とにもかくにも、選挙です。
ぶっちゃけ、自分だけなら
「どうでもいい」と投げ出すのですが
子どもは生きていくんですよね。
私が投げ出した社会を。
かつて、キューバに核兵器が持ち込まれた時、
ケネディ大統領はキューバを海上封鎖するかどうか
ものすごく迷ったそうです。そして
「子どもがいなければこういう判断は楽なのだが」
と言ったそうです。
本当にそう思います。
子どもがいるから、未来があるから、
何とか生きてる、そう思います。
とりあえず、
自民党以外に入れてみます。
天邪鬼なので。
できたら、みんなもそうして下さい。
よろしくお願いします。
2014年12月9日火曜日
SRの7分47秒が好き
昨日、シナリオセンターの特別講義で
入江悠監督のお話を聞いてきました。
※この講義のことはまた後日。
入江さんと言えば、
SR(サイタマのラッパー)シリーズ。
埼玉県深谷市という、田舎でも都会でもない「郊外」で
ラップをする若者達の「リアルな日常」を切り取った作品。
私は、この作品が本当に大好きで、
それきっかけで入江さんのことも好きになりました。
まだ「SR」を知らないという方のために、ちょっと説明しておきます。
これは何ていうか「痛い作品です」。ものすごく。
二ートと、農家の男と、おっぱぶの店員が
「次のライブは東海岸系で行く?西海岸系で行く?」とか
「深谷から世界へソウル・トゥ・ソウル」とか言っちゃってて。
現実を見てないわけです。
※「ラップ=カッコイイ」という8mile(エミネム)的な感覚で見たら卒倒します。
当然ながら、主人公たちはひどい目にあいます。
中学校時代に憧れていた女性には
「お前ら宇宙人かよ」と言われて
そいつは実はAV女優になってて(これは辛い)
ブラザーとか言ってた先輩達からは
「ふざけて付き合ってただけ」とバカにされ、散々な目に合うんです。
だんだん、プライドも強がりも奪われて、
丸裸になっていくんですが、それでも、主人公は諦めないんですね。
挫折した主人公と友人がそば屋で再会して、
「もう一回、もう一回、がんばろう」って
ラップでメッセージを伝えるシーンがあるんですが、これがすごい。
※7分47秒1カット(編集なし)
鬼気迫るものがあります。
誰かに、何かを伝えるって、本気で伝えるって、
これぐらいパワーがいるし、これぐらい感動的なことなんだって。
見入っちゃいましたね。
入江さんも当時は映画人として崖っぷちだったそうです。
この世界に入ってあの当時で10年目。
商業ベースの映画がことごとく上手くいかず、
「これでダメならもうやめる」と臨んだのが
地元・深谷で撮影したこの映画だったとか。
入江さんの「俺の想い、届け!届け!」という熱意が
そのまま主人公や作品に投影されたとても素晴らしい作品です。
まだ見たことのない人はぜひ!
入江悠監督のお話を聞いてきました。
※この講義のことはまた後日。
入江さんと言えば、
SR(サイタマのラッパー)シリーズ。
埼玉県深谷市という、田舎でも都会でもない「郊外」で
ラップをする若者達の「リアルな日常」を切り取った作品。
私は、この作品が本当に大好きで、
それきっかけで入江さんのことも好きになりました。
まだ「SR」を知らないという方のために、ちょっと説明しておきます。
これは何ていうか「痛い作品です」。ものすごく。
二ートと、農家の男と、おっぱぶの店員が
「次のライブは東海岸系で行く?西海岸系で行く?」とか
「深谷から世界へソウル・トゥ・ソウル」とか言っちゃってて。
現実を見てないわけです。
※「ラップ=カッコイイ」という8mile(エミネム)的な感覚で見たら卒倒します。
当然ながら、主人公たちはひどい目にあいます。
中学校時代に憧れていた女性には
「お前ら宇宙人かよ」と言われて
そいつは実はAV女優になってて(これは辛い)
ブラザーとか言ってた先輩達からは
「ふざけて付き合ってただけ」とバカにされ、散々な目に合うんです。
だんだん、プライドも強がりも奪われて、
丸裸になっていくんですが、それでも、主人公は諦めないんですね。
挫折した主人公と友人がそば屋で再会して、
「もう一回、もう一回、がんばろう」って
ラップでメッセージを伝えるシーンがあるんですが、これがすごい。
※7分47秒1カット(編集なし)
鬼気迫るものがあります。
誰かに、何かを伝えるって、本気で伝えるって、
これぐらいパワーがいるし、これぐらい感動的なことなんだって。
見入っちゃいましたね。
入江さんも当時は映画人として崖っぷちだったそうです。
この世界に入ってあの当時で10年目。
商業ベースの映画がことごとく上手くいかず、
「これでダメならもうやめる」と臨んだのが
地元・深谷で撮影したこの映画だったとか。
入江さんの「俺の想い、届け!届け!」という熱意が
そのまま主人公や作品に投影されたとても素晴らしい作品です。
まだ見たことのない人はぜひ!
2014年12月8日月曜日
心を動かす言葉たち「プラネタリウムのふたご」より
ぼくたちはまるで、海をただよっていく氷山だ。ゆっくりと溶けて、少しずつ少しずつ、確実に小さくなっていく。でもそれは、すりきれて消えるってことじゃない。氷は、もっと大きな海へ、清冽な水となって溶けだしていく。つながっているんだ。
2014年12月5日金曜日
「キャプテンサンダーボルト」が楽しすぎる
主役は、30歳を超えた男二人。
・頭は切れるが慎重すぎるあまり行動力に欠ける井ノ原。
・行き当たりばったりで行動して後からいつも後悔する相葉。
かつて少年野球のチームメイトであり
真逆の価値観(スタイル)故に「悪友」としていいコンビだったが
些細な行き違いから、交友を絶ってしまう。
その後、めいめいの人生を生きてきたが、
いずれも子どもの頃に思い描いていたような人生を送れず、
おまけに借金までこさえて、悶々とした日々を送っている。
ある時、お金欲しさに怪しい誘いに乗ったところ、
運命的な邂逅を果たす二人…。
最初はぎくしゃくしているが、
様々な苦難を経て徐々に心を開き、
「あの頃」のような輝きを取り戻していく。
――――――――――――という感じのストーリーです。
最初は、井ノ原と相葉、
それぞれのパートが交替で語られています。
・井ノ原のパートは伊坂さん
・相葉のパートは阿部さん
というように分業して書かれているのですが(名前も似ています)
二人が合流して「二人旅」になった後は、文体も混ざってきます
※二人の接着剤として出てくる女性が「桃沢」というのですが、これはおそらく、似た名前の編集者の方ではないかと思います(桃子?)。
つまり「スタイル(価値観)の違う二人のぶつかりあい」というのが、
劇中だけでなく、創作上でも実現しているわけで
これが読んでいる側にはとても面白いです。
※実際、相手が書いたものに手を入れる、というやり方で創作していったそうです。
どっからどこまでが伊坂さんで
どっからどこまでが阿部さんなのか。
これは伊坂さんかな? 阿部さんかな?
いちいち想像したりして。
※そんなこと考える暇もないくらい、スリリングな展開なのですが。
おまけに、舞台となる都市は、仙台と山形。
これは言わずもがな、伊坂さんと阿部さん、二人のホームグラウンドです。
(伊坂さんは仙台、阿部さんは山形。小説の舞台としてよく出てきます)。
「舞台」という点でも、混ざり合っているんですね。
色んな意味で「合作」です。
「本当の合作だ!」と叫びたくなるのも無理ないですね。
「純文学とエンターテイメントの区切りなど、ない。
ここにはただ、最高に面白い小説があるだけだ」
その通りです。本当に面白いです!
・頭は切れるが慎重すぎるあまり行動力に欠ける井ノ原。
・行き当たりばったりで行動して後からいつも後悔する相葉。
かつて少年野球のチームメイトであり
真逆の価値観(スタイル)故に「悪友」としていいコンビだったが
些細な行き違いから、交友を絶ってしまう。
その後、めいめいの人生を生きてきたが、
いずれも子どもの頃に思い描いていたような人生を送れず、
おまけに借金までこさえて、悶々とした日々を送っている。
ある時、お金欲しさに怪しい誘いに乗ったところ、
運命的な邂逅を果たす二人…。
最初はぎくしゃくしているが、
様々な苦難を経て徐々に心を開き、
「あの頃」のような輝きを取り戻していく。
――――――――――――という感じのストーリーです。
最初は、井ノ原と相葉、
それぞれのパートが交替で語られています。
・井ノ原のパートは伊坂さん
・相葉のパートは阿部さん
というように分業して書かれているのですが(名前も似ています)
二人が合流して「二人旅」になった後は、文体も混ざってきます
※二人の接着剤として出てくる女性が「桃沢」というのですが、これはおそらく、似た名前の編集者の方ではないかと思います(桃子?)。
つまり「スタイル(価値観)の違う二人のぶつかりあい」というのが、
劇中だけでなく、創作上でも実現しているわけで
これが読んでいる側にはとても面白いです。
※実際、相手が書いたものに手を入れる、というやり方で創作していったそうです。
どっからどこまでが伊坂さんで
どっからどこまでが阿部さんなのか。
これは伊坂さんかな? 阿部さんかな?
いちいち想像したりして。
※そんなこと考える暇もないくらい、スリリングな展開なのですが。
おまけに、舞台となる都市は、仙台と山形。
これは言わずもがな、伊坂さんと阿部さん、二人のホームグラウンドです。
(伊坂さんは仙台、阿部さんは山形。小説の舞台としてよく出てきます)。
「舞台」という点でも、混ざり合っているんですね。
色んな意味で「合作」です。
「本当の合作だ!」と叫びたくなるのも無理ないですね。
「純文学とエンターテイメントの区切りなど、ない。
ここにはただ、最高に面白い小説があるだけだ」
その通りです。本当に面白いです!
2014年12月3日水曜日
シナリオセンターのこと2(研修課を卒業しました。)
「シナリオセンター」って、
日本で数少ない脚本家養成学校で
しかもその中では断トツの実績の割に、
意外と、どういうものなのか、知られていないみたいですね。
今後、入校を検討している人もいると思うので、
この際、リアルタイムに受講している生徒(私)が、
・どんな授業を受けてきたのか
・どんな感想を持っているのか
・どんなところが勉強になったと思っているのか
ここにまとめておきたいと思います。
◆作家養成講座
2013年2月入校
↓
2013年7月修了
<内容について>
・シナリオというのは、柱とト書きと台詞でできてるんだよ。
・「不安になったAは助けを求める」というト書きはダメだよ。
・シナリオは設計図。みんなが分かるものじゃないとダメだよ。
みたいな基礎の基礎から教えてもらいました。
基本的に座学の講義ですが、
少したつと課題が出てきます。
最初は200字詰めで3枚からスタートし、
その後、少しずつ分量が増えて、
最終的に20枚シナリオ(時間で言うと10分)が書けるようになる、
という仕組みです。
ちなみに、課題はその場で読み上げるのではなく
講師に提出して赤字をいれてもらうだけ。
出さなくても別に何のペナルティもありません。
ただ20本すべて提出すると、いいことがあります(内緒)。
<感想>
「すごく為になる」という感じではありませんでしたが
シナリオを書くにはルールがあって、
それを守らないと「内容以前の段階で損する」
ということを身を持って学んだ期間だったように思います。
印象に残っているのは
「型を知っていて、初めて型破りなモノが作れる。
型を持たずにやったら、ただの型無しだよ」という忠告。
創始者の新井先生の言葉だそうですが、なるほどなって感じでした。
◆研修課
2013年8月入校
↓※途中、ぽつぽつ休んでます。休んでる間は月3000円です。
2014年11月修了
<内容について>
課題に沿った20枚シナリオを持ち寄って
みんなの前で発表して、その後、
生徒→講師の順でああだこうだ言い合う場所です。
別に書いてこなくても、ペナルティはありません。
ただ、30本書かないと卒業できないので、
発表しないとお金がもったいないです。
どんなことを、どんな風に言われるか、
クラスの雰囲気などは、クラスによって大きく異なります。
私が在籍していたクラスでは
出席者3~6名で、発表するのは4~5人という感じ。
時間が結構あったので、1人1人へのコメントも手厚かったです。
日によっては、1人も発表せず、
後の余った時間は講師の人がひたすら喋り続けるという日もありました(笑)。
それとは逆に発表する人が多すぎて、
ああだこうだ言う機会がない、というクラスもあるようです。
色々ですね。
<感想>
私は基本的に実践が好きなので、
自分の書いたものがどういう風に評価されるのか、
毎回ワクワクしてすごく楽しかったです。
面白いものは「面白い!」と褒めてもらえますが
・テーマに沿っていない
・葛藤や盛り上がりにかける
・キャラが薄い
・展開がありきたり
・時代考証がおかしいなど
多くの突っ込みを受けます。
私の所属していたクラスは、割合優しかった方かな。
他を知らないので何とも言えませんが、
中には突っ込みばっかりのギスギスしたクラスもあるようです。
これは勉強になったという点をあげるとしたら
◇キャラが面白いとシナリオは面白くなる。
前から言われていたことですが、改めて思い知りました。
◇自分が面白いと思うのと、人が面白いと思う部分は違う。
そのうち、重なり合った部分が大切。
◇シナリオは書いてあることがすべて。
設定や背景を後付けしてもムダ。書ききることが大切。
その3点でしょうか。
あと、シナリオって本当に「その人らしさ」が出る、
ということは実感しました。
ゼミの後半の方は、これは誰が書いたか、言い当てられたと思います。
◆これから
作家集団に上がるつもりです。
まだ決めかねていますが…。
シナセンの悪口を色々言う人もいるようですが、
私は通ってよかったと思っています。
クラスの中には、すごい面白くて、上手い人もいました。
全然面白くないけど、飲んだら面白い人もいました。
「こいつに負けないようにがんばろう」
「こいつみたいにはならないようにしよう」
そう思って、がんばりました。
一人で書いていると巡り合えない「出会い」がたくさんありました。
不遇の時代を一緒にした仲間。
これはお金や地位・肩書・名誉では手に入れられない財産です。
日本で数少ない脚本家養成学校で
しかもその中では断トツの実績の割に、
意外と、どういうものなのか、知られていないみたいですね。
今後、入校を検討している人もいると思うので、
この際、リアルタイムに受講している生徒(私)が、
・どんな授業を受けてきたのか
・どんな感想を持っているのか
・どんなところが勉強になったと思っているのか
ここにまとめておきたいと思います。
◆作家養成講座
2013年2月入校
↓
2013年7月修了
<内容について>
・シナリオというのは、柱とト書きと台詞でできてるんだよ。
・「不安になったAは助けを求める」というト書きはダメだよ。
・シナリオは設計図。みんなが分かるものじゃないとダメだよ。
みたいな基礎の基礎から教えてもらいました。
基本的に座学の講義ですが、
少したつと課題が出てきます。
最初は200字詰めで3枚からスタートし、
その後、少しずつ分量が増えて、
最終的に20枚シナリオ(時間で言うと10分)が書けるようになる、
という仕組みです。
ちなみに、課題はその場で読み上げるのではなく
講師に提出して赤字をいれてもらうだけ。
出さなくても別に何のペナルティもありません。
ただ20本すべて提出すると、いいことがあります(内緒)。
<感想>
「すごく為になる」という感じではありませんでしたが
シナリオを書くにはルールがあって、
それを守らないと「内容以前の段階で損する」
ということを身を持って学んだ期間だったように思います。
印象に残っているのは
「型を知っていて、初めて型破りなモノが作れる。
型を持たずにやったら、ただの型無しだよ」という忠告。
創始者の新井先生の言葉だそうですが、なるほどなって感じでした。
◆研修課
2013年8月入校
↓※途中、ぽつぽつ休んでます。休んでる間は月3000円です。
2014年11月修了
<内容について>
課題に沿った20枚シナリオを持ち寄って
みんなの前で発表して、その後、
生徒→講師の順でああだこうだ言い合う場所です。
別に書いてこなくても、ペナルティはありません。
ただ、30本書かないと卒業できないので、
発表しないとお金がもったいないです。
どんなことを、どんな風に言われるか、
クラスの雰囲気などは、クラスによって大きく異なります。
私が在籍していたクラスでは
出席者3~6名で、発表するのは4~5人という感じ。
時間が結構あったので、1人1人へのコメントも手厚かったです。
日によっては、1人も発表せず、
後の余った時間は講師の人がひたすら喋り続けるという日もありました(笑)。
それとは逆に発表する人が多すぎて、
ああだこうだ言う機会がない、というクラスもあるようです。
色々ですね。
<感想>
私は基本的に実践が好きなので、
自分の書いたものがどういう風に評価されるのか、
毎回ワクワクしてすごく楽しかったです。
面白いものは「面白い!」と褒めてもらえますが
・テーマに沿っていない
・葛藤や盛り上がりにかける
・キャラが薄い
・展開がありきたり
・時代考証がおかしいなど
多くの突っ込みを受けます。
私の所属していたクラスは、割合優しかった方かな。
他を知らないので何とも言えませんが、
中には突っ込みばっかりのギスギスしたクラスもあるようです。
これは勉強になったという点をあげるとしたら
◇キャラが面白いとシナリオは面白くなる。
前から言われていたことですが、改めて思い知りました。
◇自分が面白いと思うのと、人が面白いと思う部分は違う。
そのうち、重なり合った部分が大切。
◇シナリオは書いてあることがすべて。
設定や背景を後付けしてもムダ。書ききることが大切。
その3点でしょうか。
あと、シナリオって本当に「その人らしさ」が出る、
ということは実感しました。
ゼミの後半の方は、これは誰が書いたか、言い当てられたと思います。
◆これから
作家集団に上がるつもりです。
まだ決めかねていますが…。
シナセンの悪口を色々言う人もいるようですが、
私は通ってよかったと思っています。
クラスの中には、すごい面白くて、上手い人もいました。
全然面白くないけど、飲んだら面白い人もいました。
「こいつに負けないようにがんばろう」
「こいつみたいにはならないようにしよう」
そう思って、がんばりました。
一人で書いていると巡り合えない「出会い」がたくさんありました。
不遇の時代を一緒にした仲間。
これはお金や地位・肩書・名誉では手に入れられない財産です。
映画目録「サイコ」
<あらすじ>
借金男に惚れた女。男と一緒になりたくて会社から40万ドルを横領。逃亡した先の寂れたモーテルに宿泊する。一方、モーテルの支配人は古い洋館に母親と二人暮らし。呆けた母親の介護とモーテルの運営に追われてうんざり。曰くありげな女に魅力を感じた支配人は、事務所から女の部屋を覗く。
<多分ここが面白いところ>
・サイコっていうのは多分「精神錯乱」みたいな意味なんだろうけど、出てくる登場人物みんな精神錯乱みたいな感じがして、すごくミステリアス。意味もない会話や意味もない言動に、訳も分からず不安を覚える主人公。作り手は狙ってやってるんだろうけど、一々裏を読む自分もサイコになった感じがして面白い。
・主人公とか出てくる人があっさり死ぬところ。見ている側としては、その都度、感情移入する先を失って、あれ?あれあれ?ってなる。もちろん、意図があってそうしているんだろうけど、予期できない結末といい、素晴らしい。「サスペンスとはこういうものだ」って感じがしました。
・伏線の貼り方。たとえば、どうして女が金を横領するのかとか、どうして支配人が鬱屈した思いを抱えているのかとか、どうして鳥の剥製が出てくるのかとか、細部にわたって、きちんと理由づけがされているところ。面白いっていうか、「だから○○だったのか」とその都度、納得感をもって違和感なく見られました。
<印象的なシーン>
死体と40万ドルを乗せた車が、ライトを明滅させながら、沼の中にどぼどぼどぼと沈んでいくところ。それをニヤニヤしながら、何かお菓子を食べながら見つめている支配人。「隠蔽」をものすごくリアルに、シンプルに表す、すごく印象的なシーンだと思います。
借金男に惚れた女。男と一緒になりたくて会社から40万ドルを横領。逃亡した先の寂れたモーテルに宿泊する。一方、モーテルの支配人は古い洋館に母親と二人暮らし。呆けた母親の介護とモーテルの運営に追われてうんざり。曰くありげな女に魅力を感じた支配人は、事務所から女の部屋を覗く。
<多分ここが面白いところ>
・サイコっていうのは多分「精神錯乱」みたいな意味なんだろうけど、出てくる登場人物みんな精神錯乱みたいな感じがして、すごくミステリアス。意味もない会話や意味もない言動に、訳も分からず不安を覚える主人公。作り手は狙ってやってるんだろうけど、一々裏を読む自分もサイコになった感じがして面白い。
・主人公とか出てくる人があっさり死ぬところ。見ている側としては、その都度、感情移入する先を失って、あれ?あれあれ?ってなる。もちろん、意図があってそうしているんだろうけど、予期できない結末といい、素晴らしい。「サスペンスとはこういうものだ」って感じがしました。
・伏線の貼り方。たとえば、どうして女が金を横領するのかとか、どうして支配人が鬱屈した思いを抱えているのかとか、どうして鳥の剥製が出てくるのかとか、細部にわたって、きちんと理由づけがされているところ。面白いっていうか、「だから○○だったのか」とその都度、納得感をもって違和感なく見られました。
<印象的なシーン>
死体と40万ドルを乗せた車が、ライトを明滅させながら、沼の中にどぼどぼどぼと沈んでいくところ。それをニヤニヤしながら、何かお菓子を食べながら見つめている支配人。「隠蔽」をものすごくリアルに、シンプルに表す、すごく印象的なシーンだと思います。
2014年12月2日火曜日
心を動かす言葉たち「69」より
いつの時代にあっても、権力の手先は手強いものだ。唯一の復讐の方法は彼らより楽しく生きることだと思う。楽しく生きるためにはエネルギーがいる。戦いである。わたしはその戦いを今も続けている。
2014年12月1日月曜日
「キャプテンサンダーボルト」が楽しそうすぎる
さっき知ったのですが、
伊坂さんと阿部和重さんが、まさかの合作。
「キャプテンサンダーボルト」
特設サイト
http://hon.bunshun.jp/sp/ctb
対談
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2856
連作とか共作じゃなくて、合作です。
二人で編集作業までして、
完全に文体が混ざり合っているそうです。
私が知っている限り、
伊坂さんはエンタメの人で(直木賞)
阿部さんは純文学の人(芥川賞)
完全に、住んでる世界が違う2人です。
そんな2人が手を組むなんて。
仮面ライダーに戦隊ヒーローが出てくるぐらい衝撃です。
まだ読んでないですけど、
絶対楽しいだろうなあ。
「純文学とエンターテイメントの区切りなど、ない。
ここにはただ、最高に面白い小説があるだけだ」
対談読んだだけでも
楽しそうな感じが伝わってきます。
うらやましいなあ。
伊坂さんと阿部和重さんが、まさかの合作。
「キャプテンサンダーボルト」
特設サイト
http://hon.bunshun.jp/sp/ctb
対談
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2856
連作とか共作じゃなくて、合作です。
二人で編集作業までして、
完全に文体が混ざり合っているそうです。
私が知っている限り、
伊坂さんはエンタメの人で(直木賞)
阿部さんは純文学の人(芥川賞)
完全に、住んでる世界が違う2人です。
そんな2人が手を組むなんて。
仮面ライダーに戦隊ヒーローが出てくるぐらい衝撃です。
まだ読んでないですけど、
絶対楽しいだろうなあ。
「純文学とエンターテイメントの区切りなど、ない。
ここにはただ、最高に面白い小説があるだけだ」
対談読んだだけでも
楽しそうな感じが伝わってきます。
うらやましいなあ。
2014年11月27日木曜日
映画目録「ドラッグストア・カウボーイ」
<あらすじ>
薬局強盗を繰り返す麻薬常習犯のボブ。いい気になってぶいぶい言わせていたが、ある時、仲間の中毒死をきっかけに人生に不安を覚え始め、仲間と別れ、一人更生の道をいくことに。
<多分ここが面白いところ>
・実際に、麻薬常習犯がどうやって薬局強盗をするのか、何を盗むのか、盗んだものをどうするのか、細部まで作り込まれている。また、麻薬中毒者のいかれ具合や、追いかける側の警察の陰惨さなども描かれている。この時代のいかれた麻薬中毒者がどんな感じで生きてたのか。一つのルポルタージュとして勉強になる。
・ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない。教訓めいたものが何一つない感じられないところ。後味は悪いけど、そもそも麻薬にはまった人に「麻薬にはまった理由」なんてないだろうし、原因も結果もないのだから、物語にオチがないのも必然なのかなあと言う気がしました。「不条理」っていうのかな。ドラッグにはまった奴の人生なんてこんなもんだ、みたいな。
<印象的なシーン>
やっぱり冒頭のシーンかな。ボブのアップでモノローグが入るところ。一体何のシーンだかさっぱり分からないのですごくそそられました。最終的に撃たれて死にかけてるんだってのが分かるんだけど、そこに至ってもまだ本当の意味で更生した感じや、立ち直った感じがない(!)「救いようがない若者達」というテーマなら最高によく描けていると思います。
薬局強盗を繰り返す麻薬常習犯のボブ。いい気になってぶいぶい言わせていたが、ある時、仲間の中毒死をきっかけに人生に不安を覚え始め、仲間と別れ、一人更生の道をいくことに。
<多分ここが面白いところ>
・実際に、麻薬常習犯がどうやって薬局強盗をするのか、何を盗むのか、盗んだものをどうするのか、細部まで作り込まれている。また、麻薬中毒者のいかれ具合や、追いかける側の警察の陰惨さなども描かれている。この時代のいかれた麻薬中毒者がどんな感じで生きてたのか。一つのルポルタージュとして勉強になる。
・ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない。教訓めいたものが何一つない感じられないところ。後味は悪いけど、そもそも麻薬にはまった人に「麻薬にはまった理由」なんてないだろうし、原因も結果もないのだから、物語にオチがないのも必然なのかなあと言う気がしました。「不条理」っていうのかな。ドラッグにはまった奴の人生なんてこんなもんだ、みたいな。
<印象的なシーン>
やっぱり冒頭のシーンかな。ボブのアップでモノローグが入るところ。一体何のシーンだかさっぱり分からないのですごくそそられました。最終的に撃たれて死にかけてるんだってのが分かるんだけど、そこに至ってもまだ本当の意味で更生した感じや、立ち直った感じがない(!)「救いようがない若者達」というテーマなら最高によく描けていると思います。
2014年11月26日水曜日
映画目録「マラノーチェ」
<あらすじ>
さえない同性愛者の米国人が、ある日、不法入国したメキシコ人の少年にぞっこんになって、色々尽くすが、結局は報われず、とりあえずその友達と寝てみるが、満たされない。物質的に満たされる米国人が愛と欲望を持て余し、貧しい不法入国者が愛とセックスを謳歌する話。
<多分ここが面白いところ>
・1985年当時とはいえ「25ドル出すからやらせろ」ってどういう金銭感覚だ。しかも、それを「いいじゃん、やらせてやれよ」という友達もすごいな。リアリティがないというか、ぶっとんでて、そういうもんなんだなと思ってしまう。
・主人公を年配の女性に置き換えたら、案外普通のドラマなのかな~と思いながら見てた。いい年したおっさんが、少年とセックスしたいがために、ご機嫌取りをするという構図は面白かった。
・モノクロにしたのは、男同士のセックスを描く上で最低限の清潔感を守るため? ガスヴァンサントと言うと「美しい色合い」というイメージがあったけど、本当は「寄り」の構図なのかもと思った。
<印象的なシーン>
ウォルトとロベルトの男同士のセックス。カメラのことはよく分かりませんが、引いたらマヌケになるところを、寄りで寄りで何とかしたという感じ。脚本のト書きはどうなっていたんだろう?「互いの体をむさぼるウォルトとロベルト」みたいな?
※ガスヴァンサントのデビュー作であり、「マイ・プライベート・アイダホ」「ドラッグストア・カウボーイ」と続くポートランド3部作の第1作。
さえない同性愛者の米国人が、ある日、不法入国したメキシコ人の少年にぞっこんになって、色々尽くすが、結局は報われず、とりあえずその友達と寝てみるが、満たされない。物質的に満たされる米国人が愛と欲望を持て余し、貧しい不法入国者が愛とセックスを謳歌する話。
<多分ここが面白いところ>
・1985年当時とはいえ「25ドル出すからやらせろ」ってどういう金銭感覚だ。しかも、それを「いいじゃん、やらせてやれよ」という友達もすごいな。リアリティがないというか、ぶっとんでて、そういうもんなんだなと思ってしまう。
・主人公を年配の女性に置き換えたら、案外普通のドラマなのかな~と思いながら見てた。いい年したおっさんが、少年とセックスしたいがために、ご機嫌取りをするという構図は面白かった。
・モノクロにしたのは、男同士のセックスを描く上で最低限の清潔感を守るため? ガスヴァンサントと言うと「美しい色合い」というイメージがあったけど、本当は「寄り」の構図なのかもと思った。
<印象的なシーン>
ウォルトとロベルトの男同士のセックス。カメラのことはよく分かりませんが、引いたらマヌケになるところを、寄りで寄りで何とかしたという感じ。脚本のト書きはどうなっていたんだろう?「互いの体をむさぼるウォルトとロベルト」みたいな?
※ガスヴァンサントのデビュー作であり、「マイ・プライベート・アイダホ」「ドラッグストア・カウボーイ」と続くポートランド3部作の第1作。
2014年11月25日火曜日
心を動かす言葉より「無銭優雅」より
体の大きいことや経済力があることなどに安心を感じるなんて有り得ない。それは、ただの便利だろう。たとえば、私の伝えようとする言葉を正確に受け取ってくれる人に出会った時、頼りになるなあと目頭が熱くなる。
2014年11月21日金曜日
どんどんバカになってる。というか、もともとバカだったんだ。
来年で38になります。
不惑の40を間近にして
人間ができてきたかというと
そんなことは全然なく、
最近はむしろ「人間ができてない」
と感じることの方が多くなってきました。
たとえば
・事務手続きができない。
・頼まれたことを忘れる。興味のないことは覚えられない。
・天気・景気の会話ができない。世間話ができない。
・自分のことばかり考えていて、他人を全然思いやれない。傷つけてから後悔する
・貯金が全くできない。あればあるだけ使う。
・バスを待つことさえできない。極度の面倒臭がりetc
昔は、年をとると、できることが増えるという
プラスのイメージで考えていたのですが
実際にはその逆で
毎年、できないことが増えているような気さえします。
いや、前ができたかというとそんなこともないので、
正確には「自分ができないことに気付くことが多くなった」
というのが正しいのかもしれません。
おかげで、
世間の皆様に助けられながら
かろうじて生きている・生かされている
と思うことも多くなりました。
「感謝の念」なんて
10・20代の頃から想像もできませんが
今は本当に感謝ばっかりしています(いや、嘘ではなく)。
2014年11月20日木曜日
サプライズで挙式をしようと思っています(その1)
友人に早くにできちゃった結婚をして
まだ式を挙げていない友達(女性)がいます。
まだ、というか、もうあれから18年近く経つのですが。
先日、その娘さん(17歳)と示し合わせて
来年の2月の友人の誕生日に
「サプライズで挙式を挙げちゃおう」
ということになりました。
最初はドレスだけ着せて写真撮るだったのですが
「せっかくだから、やっぱりヴァージンロードを歩いてもらおう」
「ご家族みんなに見てもらおう」ということで
式場で小さいながらも式を挙げることにしました。
日どりは既に決定していますので
現在のところ、式場選びの真っ最中。
予算もないので、選ぶ余裕もないだろ、
と思ったら、意外とあるんですね、これが。
最近はやりのスマコンというのか、
「少人数の挙式だけ」をやってるところ。
もう、何百万円かけて結婚式をやる時代ではなくなっているのかもしれません。
ここんところの週末は毎週息子を連れて式場見学。
式場が無事決まったら、打ち合わせして、根回しして、
娘さんとウェディングドレス選んで…
まだまだやるべきことはたくさんありそう。
さてさて。上手くいくといいのですが。
※友人は絶対にWebを見ないので
リアルタイムに近いドキュメントということで公開してみました。
まだ式を挙げていない友達(女性)がいます。
まだ、というか、もうあれから18年近く経つのですが。
先日、その娘さん(17歳)と示し合わせて
来年の2月の友人の誕生日に
「サプライズで挙式を挙げちゃおう」
ということになりました。
最初はドレスだけ着せて写真撮るだったのですが
「せっかくだから、やっぱりヴァージンロードを歩いてもらおう」
「ご家族みんなに見てもらおう」ということで
式場で小さいながらも式を挙げることにしました。
日どりは既に決定していますので
現在のところ、式場選びの真っ最中。
予算もないので、選ぶ余裕もないだろ、
と思ったら、意外とあるんですね、これが。
最近はやりのスマコンというのか、
「少人数の挙式だけ」をやってるところ。
もう、何百万円かけて結婚式をやる時代ではなくなっているのかもしれません。
ここんところの週末は毎週息子を連れて式場見学。
式場が無事決まったら、打ち合わせして、根回しして、
娘さんとウェディングドレス選んで…
まだまだやるべきことはたくさんありそう。
さてさて。上手くいくといいのですが。
※友人は絶対にWebを見ないので
リアルタイムに近いドキュメントということで公開してみました。
2014年11月18日火曜日
「遅滞なく」「直ちに」「速やかに」
お役所でよく見かける言葉なんですけど
次の3つを優先順位の高い順に並べられますか?
「遅滞なく」
「直ちに」
「速やかに」
一般社会では、どれも似たような意味あいですが
お役所ではきちんと区別されており、
↓「直ちに」
↓「速やかに」
↓「遅滞なく」
の順番だそうです。
知らねえよって感じですが、
そう決まっているそうです。
先日、家に税務署からある封書が届きました。
なんか色々書いてあるんですが、
何を言いたいのかよく分からないんですよね。
友人に見せて説明してもらったところ
要するに「取引先から不当な扱いを受けていませんか?」というアンケートらしいんですね。
「取引してやるからリベートよこせ」とか「競合先の情報を漏らせとか言われる」とか、
足元を見て利益の出ないような価格や、絶対間に合わないような納期で無理発注してくるとか、
大幅な設備投資を条件に取引を持ちかけて、そんで、設備投資したら、音沙汰亡くなるとか。
もしそういうことがあったら、
その取引先と、どういう不当な扱いを受けているか教えてほしい。
絶対に内部情報は漏らさないから、と言っているらしいんですね。
※上記は私が勝手に妄想した例です。
なぜ、こうやって小難しく書くのか。
なぜ、こんな不親切なんでしょうか。
確かに、行政文書は、一つの間違いも許されない公的文書です。
カタが決まっていて、それにのっとって書かなければならない。
よく分かります。歌舞伎は歌舞伎だし、相撲は相撲です。
この世には、形式そのものが存続する理由であるものも存在します。
でも、これで、一体どれだけの人に理解してもらえるんでしょうか?
「これこれこういう理由で、こういうことをお願いします」
紙一枚でいいから、簡潔にまとめらたものをつければいいのに。
私は、分かってもらおうとする、
意思・努力の感じられないものが嫌いです。
逆に言えば、分かってもらおうとする、意思・努力さえあれば
形式を一切無視したものでも、評価に値すると思います。
だから、お役所は嫌いです。
そういう話でした。
次の3つを優先順位の高い順に並べられますか?
「遅滞なく」
「直ちに」
「速やかに」
一般社会では、どれも似たような意味あいですが
お役所ではきちんと区別されており、
↓「直ちに」
↓「速やかに」
↓「遅滞なく」
の順番だそうです。
知らねえよって感じですが、
そう決まっているそうです。
先日、家に税務署からある封書が届きました。
なんか色々書いてあるんですが、
何を言いたいのかよく分からないんですよね。
友人に見せて説明してもらったところ
要するに「取引先から不当な扱いを受けていませんか?」というアンケートらしいんですね。
「取引してやるからリベートよこせ」とか「競合先の情報を漏らせとか言われる」とか、
足元を見て利益の出ないような価格や、絶対間に合わないような納期で無理発注してくるとか、
大幅な設備投資を条件に取引を持ちかけて、そんで、設備投資したら、音沙汰亡くなるとか。
もしそういうことがあったら、
その取引先と、どういう不当な扱いを受けているか教えてほしい。
絶対に内部情報は漏らさないから、と言っているらしいんですね。
※上記は私が勝手に妄想した例です。
なぜ、こうやって小難しく書くのか。
なぜ、こんな不親切なんでしょうか。
確かに、行政文書は、一つの間違いも許されない公的文書です。
カタが決まっていて、それにのっとって書かなければならない。
よく分かります。歌舞伎は歌舞伎だし、相撲は相撲です。
この世には、形式そのものが存続する理由であるものも存在します。
でも、これで、一体どれだけの人に理解してもらえるんでしょうか?
「これこれこういう理由で、こういうことをお願いします」
紙一枚でいいから、簡潔にまとめらたものをつければいいのに。
私は、分かってもらおうとする、
意思・努力の感じられないものが嫌いです。
逆に言えば、分かってもらおうとする、意思・努力さえあれば
形式を一切無視したものでも、評価に値すると思います。
だから、お役所は嫌いです。
そういう話でした。
2014年11月14日金曜日
心を動かす言葉たち「重力ピエロ」より
人類は様々なことで、進化、発達をしてきた。科学も機械も。先人の教えや成果を学んで、それをさらに発展させてきた。でも、芸術は違う。どんな時代でも、想像力というのは先人から引き継ぐものじゃなくて、毎回毎回、芸術家が必死になって搾り出さなくてはいけない。だから、芸術は進化するものではないんだ。十年前に比べてパソコンも電話も遥かに便利になった。進化したと言ってもいい。でも、百年前の芸術に比べて、今の芸術が素晴らしくなってるかと言えば、そうじゃない。科学みたいに業績を積み上げていくのとは違って、芸術はそのたびに全力疾走しなくてはいけないんだ。
2014年11月13日木曜日
2014年11月10日月曜日
映画目録「プリズナーズ」
<あらすじ>
愛にあふれた家庭。ある日、娘が行方不明に。怒りの矛先が見つけられない娘の父親は、容疑者と思しき男をさらって…
<多分ここが面白いところ>
・「いつでも準備を怠るな」と息子に銃の撃ち方まで教えるマッチョな父親(ヒュージャックマン)が、無力さに耐えきれず、愛ゆえに、犯罪者への一線を超えていく、その過程と苦悩が何とも言えない。「自分ならどうだろう?」と考えさせる。
・捜査官(ジェイク・ギレンホール)の視点で、「本当の誘拐犯はいったい誰なのか?」というサスペンス的な感覚も味わえる。伏線が張り巡らされており、それが後半、どんどん回収されていくのは見てて気持ちがいい。
<印象に残ったシーン>
ラストシーン。か細いホイッスルの音は、人のもつ、弱さ・かすかな希望などを感じさせた。
愛にあふれた家庭。ある日、娘が行方不明に。怒りの矛先が見つけられない娘の父親は、容疑者と思しき男をさらって…
<多分ここが面白いところ>
・「いつでも準備を怠るな」と息子に銃の撃ち方まで教えるマッチョな父親(ヒュージャックマン)が、無力さに耐えきれず、愛ゆえに、犯罪者への一線を超えていく、その過程と苦悩が何とも言えない。「自分ならどうだろう?」と考えさせる。
・捜査官(ジェイク・ギレンホール)の視点で、「本当の誘拐犯はいったい誰なのか?」というサスペンス的な感覚も味わえる。伏線が張り巡らされており、それが後半、どんどん回収されていくのは見てて気持ちがいい。
<印象に残ったシーン>
ラストシーン。か細いホイッスルの音は、人のもつ、弱さ・かすかな希望などを感じさせた。
2014年11月5日水曜日
心を動かす言葉たち「PAY DAY!!!」より
苦しいと感じるのは、それが最高の恋だと確認するのと同じことなのよ。 こんなに苦しい恋をしたことがないと泣くことは、こんなに素晴らしい恋をしたことがないと感激するのと変わらないことよ。(PAY DAY!!!)
2014年10月31日金曜日
心を動かす言葉たち「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」より
たとえ空っぽの容器だったとしても、それでいいじゃないか。それなら君は、どこまでも美しい入れ物になればいいんだ。誰かが何かを入れたくなるような、しっかり好感の持てる容器に。(エリ)
2014年10月30日木曜日
CANより、WILL(できることより、したいこと)
子供が来年から幼稚園に上がるので
願書だ、志望動機だ、面接だって
ここんところ幼稚園のことにかかりきりです。
世の中には、色んな幼稚園があるんですね。
パンフレットを見ると、
・ひらがなができるようになる。
・数字が100まで言えるようになる。
・絶対音感が身に付く。
・逆上がりができるようになる。
・他者を思いやることができるようになるetc
色々言っていますが、基本的には
「うちにくると、こんなことができるようになります」
とアピールしています。
そういえば、以前、
「七田アカデミー」など
適時教育を見学したことがあるのですが
「こんなことができる」「あんなことができる」
「しかも普通よりも早く、高いレベルで」
なんてアピールしていました。
できることが増えるのはいいことです。
悪いことだとは言いません。
でも、なんか、違和感があるわけです。
昔のコピーに
「長生きできる国より、長生きしたい国」
というものがありました。
素晴らしいコピーです。
あれと一緒です。
いくら「できること」が増えても
それが幸せにつながっていないなら、
何の意味もないと思うのです。
たとえ「できること」は少なくても
「やりたいこと」が増えることの方が
ずっとずっと大事なのではないでしょうか。
「宇宙ってすげえな!」
「サッカー選手になりたい!」
「ご飯って美味しいよね~」みたいな。
でも、どうしたら、やりたいことって増えるんですかね。
よく分からないので、
とりあえず、のびのびいけよ、いけばわかるさ。
猪木みたいに楽観的になろうかなと。
パパが君にできることなんてね、
安全を守ることと、未来は楽しいって思ってもらえるように
できるだけ一生懸命生きる、そんぐらいだからね。
自分の人生は自分で何とかするんだよ!
願書だ、志望動機だ、面接だって
ここんところ幼稚園のことにかかりきりです。
世の中には、色んな幼稚園があるんですね。
パンフレットを見ると、
・ひらがなができるようになる。
・数字が100まで言えるようになる。
・絶対音感が身に付く。
・逆上がりができるようになる。
・他者を思いやることができるようになるetc
色々言っていますが、基本的には
「うちにくると、こんなことができるようになります」
とアピールしています。
そういえば、以前、
「七田アカデミー」など
適時教育を見学したことがあるのですが
「こんなことができる」「あんなことができる」
「しかも普通よりも早く、高いレベルで」
なんてアピールしていました。
できることが増えるのはいいことです。
悪いことだとは言いません。
でも、なんか、違和感があるわけです。
昔のコピーに
「長生きできる国より、長生きしたい国」
というものがありました。
素晴らしいコピーです。
あれと一緒です。
いくら「できること」が増えても
それが幸せにつながっていないなら、
何の意味もないと思うのです。
たとえ「できること」は少なくても
「やりたいこと」が増えることの方が
ずっとずっと大事なのではないでしょうか。
「宇宙ってすげえな!」
「サッカー選手になりたい!」
「ご飯って美味しいよね~」みたいな。
でも、どうしたら、やりたいことって増えるんですかね。
よく分からないので、
とりあえず、のびのびいけよ、いけばわかるさ。
猪木みたいに楽観的になろうかなと。
パパが君にできることなんてね、
安全を守ることと、未来は楽しいって思ってもらえるように
できるだけ一生懸命生きる、そんぐらいだからね。
自分の人生は自分で何とかするんだよ!
2014年10月24日金曜日
2014年10月23日木曜日
砂漠に雪を降らせる人達「GO羽鳥さん」
LINEなど、SNSの乗っ取りが騒がれています。
周囲でも「乗っ取られたー!」と
騒いでいる人を見かけた覚えありませんか?
普通に考えるなら、
嬉しいことでも何でもないのですが
この人は違うんですよね。
無視するとか、
警告するとかじゃなくて
喜々として「戦う」のです。乗っ取った相手と。ガチで。
電波少年をほうふつとさせるようなユニークな方法で。
http://rocketnews24.com/2014/09/18/488323/
何か腹立たしいことが起こった時、
・黙る、耐える
・怒る、怒鳴る
・泣く、悲しむ
・愚痴る
色んなリアクションが考えられますが、
私はやっぱり、「笑う」のが一番だと思います。
自分にとっても。周囲の人にとっても。
笑いに変えるには、
膨大な努力とアイデアが必要です。
バカげていれば、バカげているほど。
「偉いなあ」と純粋に尊敬してしまいます。
2014年10月22日水曜日
2014年10月21日火曜日
好きな会社があります。
以前、仕事の関係で知った会社に
パラドックス・クリエイティブという会社があります。
(本日、社名を変更してパラドックスになったそうです)
広告制作会社というか
ブランディング会社というか
採用コンサル会社というか
一言では上手く言えないのですが…
志のある企業や人を「言葉」を通じて応援する
それでお金を得ている、そんな会社です。
一度だけ、そこのマネージャーと一緒に
仕事をさせてもらう機会があったのですが
すごくすごく、素敵な提案をしていました。
隣に座っていることや
同じ仕事をしていることや
同じ年であることが(同じ年だったのです)
恥ずかしくなるくらい。
広告の世界を去って
脚本でやっていこうと思ったのも、
その時の経験がきっかけです。
(だって、どうあがいても、同じフィールドだと勝てないんだもん)
もし、僕が広告を作らなければならなくなったら、
絶対にパラドックスにお願いすると思います。
とにかく、すごい会社です。
パラドックスはFACEBOOK上で
各分野の取材で拾ったイキな言葉を紹介する
「働く言葉」というシリーズを展開しています。
すごくいい言葉ばかりなので、
もしよかったらぜひ。
https://www.facebook.com/paradox.c.b?notif_t=page_name_change
パラドックス・クリエイティブという会社があります。
(本日、社名を変更してパラドックスになったそうです)
広告制作会社というか
ブランディング会社というか
採用コンサル会社というか
一言では上手く言えないのですが…
志のある企業や人を「言葉」を通じて応援する
それでお金を得ている、そんな会社です。
一度だけ、そこのマネージャーと一緒に
仕事をさせてもらう機会があったのですが
すごくすごく、素敵な提案をしていました。
隣に座っていることや
同じ仕事をしていることや
同じ年であることが(同じ年だったのです)
恥ずかしくなるくらい。
広告の世界を去って
脚本でやっていこうと思ったのも、
その時の経験がきっかけです。
(だって、どうあがいても、同じフィールドだと勝てないんだもん)
もし、僕が広告を作らなければならなくなったら、
絶対にパラドックスにお願いすると思います。
とにかく、すごい会社です。
パラドックスはFACEBOOK上で
各分野の取材で拾ったイキな言葉を紹介する
「働く言葉」というシリーズを展開しています。
すごくいい言葉ばかりなので、
もしよかったらぜひ。
https://www.facebook.com/paradox.c.b?notif_t=page_name_change
2014年10月20日月曜日
シナリオセンターのこと
現在、週に1度、表参道にある
シナリオセンターに通っています。
シナリオセンターとは
おそらく日本で一番大きな脚本家養成学校だと思います。
というか、他にそんな学校、ないと思うので。
http://www.scenario.co.jp/
シナリオセンターでは生徒は
基礎科→研修科→作家集団
という順序でステップアップしていくのですが
私は現在「研修科」に在籍しています。
特定の課題に沿って、
20枚シナリオと呼ばれる10分ドラマを書き、
それをゼミ生の前で朗読し、感想を言い合う、
という内容です。
課題は様々で
「復讐」「死」「不安」もあれば
「裏切りの一瞬」「別れの一瞬」もあります。
「刑事」「教師」「医師」などもあります。
研修科がスタートして早1年。
これまで27本書いてきました。
30本書いたら、卒業なので、
実は、そろそろ研修科も卒業です。
スクールに入学した当初は、
「コンクールを受賞してとっとと辞める」
「彗星のようにデビューする」
と思っていたのですが…とんだ笑い種ですね。
ゼミの発表では受けるのですが、
コンクールは箸にも棒にもかかりません。
「コンクールは別物」と言いますが、
それとは関係なく「ズレ」ているのだと思います。
でも、コピーライターの頃から感じていましたが
カタにはめても、はまりきらない
「餃子の皮」「パンの耳」みたいな部分。
その「ズレ」が「自分らしさ」なんですよね。
「何でも書ける」
「ニーズに合わせられる」
それもプロとして重要なことですが
自分らしさを失わないのも重要。
「大切なのは、バランスだよなーバランス」
なんて呟きつつ、こうなったら、とことん、
スクールにご厄介になって、
地道に一歩一歩、階段を上っていこうと思っています。
シナリオセンターに通っています。
シナリオセンターとは
おそらく日本で一番大きな脚本家養成学校だと思います。
というか、他にそんな学校、ないと思うので。
http://www.scenario.co.jp/
シナリオセンターでは生徒は
基礎科→研修科→作家集団
という順序でステップアップしていくのですが
私は現在「研修科」に在籍しています。
特定の課題に沿って、
20枚シナリオと呼ばれる10分ドラマを書き、
それをゼミ生の前で朗読し、感想を言い合う、
という内容です。
課題は様々で
「復讐」「死」「不安」もあれば
「裏切りの一瞬」「別れの一瞬」もあります。
「刑事」「教師」「医師」などもあります。
研修科がスタートして早1年。
これまで27本書いてきました。
30本書いたら、卒業なので、
実は、そろそろ研修科も卒業です。
スクールに入学した当初は、
「コンクールを受賞してとっとと辞める」
「彗星のようにデビューする」
と思っていたのですが…とんだ笑い種ですね。
ゼミの発表では受けるのですが、
コンクールは箸にも棒にもかかりません。
「コンクールは別物」と言いますが、
それとは関係なく「ズレ」ているのだと思います。
でも、コピーライターの頃から感じていましたが
カタにはめても、はまりきらない
「餃子の皮」「パンの耳」みたいな部分。
その「ズレ」が「自分らしさ」なんですよね。
「何でも書ける」
「ニーズに合わせられる」
それもプロとして重要なことですが
自分らしさを失わないのも重要。
「大切なのは、バランスだよなーバランス」
なんて呟きつつ、こうなったら、とことん、
スクールにご厄介になって、
地道に一歩一歩、階段を上っていこうと思っています。
2014年10月16日木曜日
心を動かす言葉たち「太陽の塔」より
「たくさんの羊たちの中に一人でぽつんと立っているやつがいる。そいつは自分が羊であることが分かっているし、じつは怖がりだから柵の外へ出ようとは思わないし、かといって自分が幸せだとも思っていない。ぱっと見るだけなら、そいつは他の羊とあまり変わらないように見えるだろう。でもよく観察してみると、そいつはひたすら黙々と、すごく凝った形のうんこをしているのだ。確かにそれはただのうんこだ。でもひどく凝ったうんこだ。とは言え、やっぱりただのうんこだ。そして、その羊が、俺だ。」
(飾磨)
(飾磨)
2014年10月15日水曜日
砂漠に雪を降らせる人達「富樫勇樹さん」
この10月、一人の日本人バスケットボール選手が渡米しました。
米国のプロバスケットボールリーグ「NBA」に挑戦するためです。
NBAは世界最高峰のリーグです。
最近では、様々な国籍が集う
多国籍リーグになりつつありますが、
黒人や白人に比べると、アジア系黄色人種はごく稀。
何十年という歴史がある中、
日本人のトッププレイヤーも数多く挑戦してきましたが、
日本人としてその舞台に立ったことがあるのは
「田臥勇太さん」一人のみ。2004年、奇しくも今から10年前のことでした。
http://buzzlive.info/basketball/tabuse/
今回渡米する富樫さんは
その田臥さんよりも身長が低い、167cm。
(田臥さんは173cm)
日本人男性としても低い人が、
平均身長2mとも言われるNBAにチャレンジするのです。
まさに、小さな巨人。
「バスケは身長じゃない」という言う声もありますが、
バスケではやっぱり身長は大事です。
同じ能力なら、身長が高い方が選ばれる。それが現実です。
だから、小さい選手がここまでやってるってだけでも、
すごいことだと思うのです。たとえ本人の本位ではなくとも。
最初は下部リーグからのスタートになると思いますが、
こうなったら、10年越しの夢の続きを期待したいですね。
米国のプロバスケットボールリーグ「NBA」に挑戦するためです。
NBAは世界最高峰のリーグです。
最近では、様々な国籍が集う
多国籍リーグになりつつありますが、
黒人や白人に比べると、アジア系黄色人種はごく稀。
何十年という歴史がある中、
日本人のトッププレイヤーも数多く挑戦してきましたが、
日本人としてその舞台に立ったことがあるのは
「田臥勇太さん」一人のみ。2004年、奇しくも今から10年前のことでした。
http://buzzlive.info/basketball/tabuse/
今回渡米する富樫さんは
その田臥さんよりも身長が低い、167cm。
(田臥さんは173cm)
日本人男性としても低い人が、
平均身長2mとも言われるNBAにチャレンジするのです。
まさに、小さな巨人。
「バスケは身長じゃない」という言う声もありますが、
バスケではやっぱり身長は大事です。
同じ能力なら、身長が高い方が選ばれる。それが現実です。
だから、小さい選手がここまでやってるってだけでも、
すごいことだと思うのです。たとえ本人の本位ではなくとも。
最初は下部リーグからのスタートになると思いますが、
こうなったら、10年越しの夢の続きを期待したいですね。
2014年10月14日火曜日
砂漠に雪を降らせる人達「土岐山協子さん」
世の中には面白い人がいます。
これまでは、そういった方々は書物や伝記を通じて
「こんな人がいたんだな~」と偲ぶのが一般的でしたが、
ネットのおかげでリアルタイムで追いかけられるようになりました。
今回、ご紹介させて頂くのは、土岐山協子さん。
http://kasakoblog.exblog.jp/22422478
詳しい人となりはこのインタビューを見ればわかりますが、
とにかく、経歴からして変わってます。
教師→ホステス→農業
教師時代にすさんだ子供達を見て、
このままじゃ日本はダメになると思って
一念発起して上京するのですが
向かった先は、永田町。
「永田町のどこですか?」と聞き返すタクシー運転手に
「偉い人に会える場所」と言い返すくだりは、
最高にいかれていてステキです。
現在は、北海道で農業をしているそうですが、
http://profile.ameba.jp/toki718/
ブログもとても面白いです。
世の中は、広くて、果てしないですね。
こういう人の話は、ネット越しでも、勇気が出ます。
これまでは、そういった方々は書物や伝記を通じて
「こんな人がいたんだな~」と偲ぶのが一般的でしたが、
ネットのおかげでリアルタイムで追いかけられるようになりました。
今回、ご紹介させて頂くのは、土岐山協子さん。
http://kasakoblog.exblog.jp/22422478
詳しい人となりはこのインタビューを見ればわかりますが、
とにかく、経歴からして変わってます。
教師→ホステス→農業
教師時代にすさんだ子供達を見て、
このままじゃ日本はダメになると思って
一念発起して上京するのですが
向かった先は、永田町。
「永田町のどこですか?」と聞き返すタクシー運転手に
「偉い人に会える場所」と言い返すくだりは、
最高にいかれていてステキです。
現在は、北海道で農業をしているそうですが、
http://profile.ameba.jp/toki718/
ブログもとても面白いです。
世の中は、広くて、果てしないですね。
こういう人の話は、ネット越しでも、勇気が出ます。
2014年10月9日木曜日
正解を選ぶのではなく、正解を増やすこと。
追い込まれた時って、
「右か左か」「赤か黒か」って、
選択肢が、せばめられがちですよね。
頭の中にあるのは
―どっちが正しいのか?
―どっちが誤りなのか?
そればっかり。
正しい方を選びたいから
一生懸命考えて、一生懸命情報集めて
でも、それって、つまらないし、危ないなーと思う訳です。
生きるか、死ぬかが問われている時に、
リンゴの木を育ててみるとか、
ピアノの練習をしてみるとか、
そういう選択肢があってもいいと思うのです。
右と左に道が分かれたとして、
座ってくつろいでみるとか
うんこしてみるとか、
そういう選択肢があってもいいと思うのです。
―それに何の意味がある?
―それで問題が解決するのか?
なんて色々言われると思いますが、
そもそも「正しい選択肢」なんて、あるんですかね。
「独立した→仕事がなくなった」
ここまでなら間違いかもしれませんが
「(独立した→仕事がなくなった)→転職した→天職だった→やったー!」
これなら間違いとは言えなくなりますよね。
長い目で見たら、誰にも分からないと思うんですよね。
その時の決断・選択が正しいかどうかなんて。
だから『宇宙兄弟』では
―どっちが正しいのか?
って考えるより
―どっちが楽しいのか?
で選びなさいって言ってましたが、あれ、賛成です。
で、できれば
「二択じゃなくて、三択、四択、五択、六・・・・
できるだけ選択肢を増やしなさい」
ってことを、更に付け加えたいです。
追い詰められると、
どうしても、「生きるか死ぬか」
「続けるべきか、やめるべきか」
「戦うべきか、戦わざるべきか」
極限の選択になりがちですが、
実際は、そんなことないはずです。
ほんの少し、心を自由にしてみたら、
必ず、どっかに、何か別の道があるはずなんです。
大切なのは「心を自由にすること」。
人は働くべきものだとか
学校に行かなくちゃいけないとか
お金がないと生きていけないとか
こうでなければならないって考え方を一遍、全部捨ててみる。
私は、人生の選択肢とは、概ね、
その人が許容する価値観の数だと思います。
「右か左か」「赤か黒か」って、
選択肢が、せばめられがちですよね。
頭の中にあるのは
―どっちが正しいのか?
―どっちが誤りなのか?
そればっかり。
正しい方を選びたいから
一生懸命考えて、一生懸命情報集めて
でも、それって、つまらないし、危ないなーと思う訳です。
生きるか、死ぬかが問われている時に、
リンゴの木を育ててみるとか、
ピアノの練習をしてみるとか、
そういう選択肢があってもいいと思うのです。
右と左に道が分かれたとして、
座ってくつろいでみるとか
うんこしてみるとか、
そういう選択肢があってもいいと思うのです。
―それに何の意味がある?
―それで問題が解決するのか?
なんて色々言われると思いますが、
そもそも「正しい選択肢」なんて、あるんですかね。
「独立した→仕事がなくなった」
ここまでなら間違いかもしれませんが
「(独立した→仕事がなくなった)→転職した→天職だった→やったー!」
これなら間違いとは言えなくなりますよね。
長い目で見たら、誰にも分からないと思うんですよね。
その時の決断・選択が正しいかどうかなんて。
だから『宇宙兄弟』では
―どっちが正しいのか?
って考えるより
―どっちが楽しいのか?
で選びなさいって言ってましたが、あれ、賛成です。
で、できれば
「二択じゃなくて、三択、四択、五択、六・・・・
できるだけ選択肢を増やしなさい」
ってことを、更に付け加えたいです。
追い詰められると、
どうしても、「生きるか死ぬか」
「続けるべきか、やめるべきか」
「戦うべきか、戦わざるべきか」
極限の選択になりがちですが、
実際は、そんなことないはずです。
ほんの少し、心を自由にしてみたら、
必ず、どっかに、何か別の道があるはずなんです。
大切なのは「心を自由にすること」。
人は働くべきものだとか
学校に行かなくちゃいけないとか
お金がないと生きていけないとか
こうでなければならないって考え方を一遍、全部捨ててみる。
私は、人生の選択肢とは、概ね、
その人が許容する価値観の数だと思います。
2014年10月7日火曜日
「自分にしかできない仕事をしたい」のではなく、「自分にしかできない仕事にしたい」。
『何かを言うのであれば、
今ここで自分が言わなければ、
今後、誰も口にしないであろうことを言うべきだ』
武道家であり哲学者である
内田樹(たつき)さんが書いた
「街場のメディア論」の中に
そんな一説があります。
『つまり、今、自分が言っても言わなくても
いずれ他の誰かが言うであろうことは
口にする必要がないということだ』
おそらく内田さんとしては
“メディアというのは、
それぐらい責任をもって発言してほしい”
という意味だと思うのですが、
私は、脚本についても同じように考えています。
今、この瞬間、
自分が発信しなければ、
今後、世の中から消えていってしまう、忘れ去られてしまう、
そういう物語や想い、無念さ、バカバカしさ、
そういうことを訴えていくものだと思うのです。
もちろん、そんな唯一無二のものなど、早々、世の中にないわけで、
だったら、ほとんどのメディアは何も言えなくなるし、
ほとんどの脚本家は筆をおかざるを得ないわけですが。
でも、少なくとも、
心構えは、そうあるべきじゃないでしょうか。
脚本を書いている間は
「誰でも書きそうだなセリフだな」
そんな疑念に駆られては、書き直す。
「どっかにありそうな展開だな」
そんな思いに囚われては、書き直す。繰り返しです。
以前、コピーを書いている時も同じでした。
「自分にしか書けないもの」を追い求めて、
ぶつぶつぶつ、うわ言のように言葉を紡いでいました。
努力すれば、いいものができるとは限りません。
でも、努力しなければ、いいものは絶対にできません。
最初から唯一無二のものなどどこにもなくて、
ただ、ひたすら磨き上げることで、
唯一無二になるのだと思います。
今ここで自分が言わなければ、
今後、誰も口にしないであろうことを言うべきだ』
武道家であり哲学者である
内田樹(たつき)さんが書いた
「街場のメディア論」の中に
そんな一説があります。
『つまり、今、自分が言っても言わなくても
いずれ他の誰かが言うであろうことは
口にする必要がないということだ』
おそらく内田さんとしては
“メディアというのは、
それぐらい責任をもって発言してほしい”
という意味だと思うのですが、
私は、脚本についても同じように考えています。
今、この瞬間、
自分が発信しなければ、
今後、世の中から消えていってしまう、忘れ去られてしまう、
そういう物語や想い、無念さ、バカバカしさ、
そういうことを訴えていくものだと思うのです。
もちろん、そんな唯一無二のものなど、早々、世の中にないわけで、
だったら、ほとんどのメディアは何も言えなくなるし、
ほとんどの脚本家は筆をおかざるを得ないわけですが。
でも、少なくとも、
心構えは、そうあるべきじゃないでしょうか。
脚本を書いている間は
「誰でも書きそうだなセリフだな」
そんな疑念に駆られては、書き直す。
「どっかにありそうな展開だな」
そんな思いに囚われては、書き直す。繰り返しです。
以前、コピーを書いている時も同じでした。
「自分にしか書けないもの」を追い求めて、
ぶつぶつぶつ、うわ言のように言葉を紡いでいました。
努力すれば、いいものができるとは限りません。
でも、努力しなければ、いいものは絶対にできません。
最初から唯一無二のものなどどこにもなくて、
ただ、ひたすら磨き上げることで、
唯一無二になるのだと思います。
2014年10月6日月曜日
好きな脚本家
シナリオセンターに通い始めたばかりの頃、
先生に言われた言葉で、今でもよく思い返す言葉があります。
それは、
「いい脚本から、いいドラマができるとは限らない。
でも、ダメな脚本から、いいドラマが生まれることはない」
ということ。
いい言葉ですね。
仕事に対する”誇り”と”覚悟”を感じます。
私は脚本家と言ったら、これまでは
三谷幸喜さん、宮藤官九郎さんぐらいしか知らなかったのですが
これを機に「面白いなあ」「面白かったなあ」と思うドラマを
よくよく見返して調べてみたら、案外同じ人が脚本をやってたりして。
ドラマって「期待して見たのにつまんなかった」
なんてことありますけど、もしかして
脚本家で選んだら、「外れ」ってないのかもしれませんね。
俳優・女優で選り好みしている方、
せっかくなので「脚本家」で選んでみてはいかがですか?
もちろん、人によって好みがあるので、一概には言えませんが。
今の私はこんな方々が好きです。
・坂元裕二さん…東京ラブストーりー、Mother、Woman、最高の離婚
・岡田惠和(よしかず)さん…最後から二番目の恋
・古沢良太さん…キサラギ、探偵はBARにいる、鈴木先生、リーガルハイ
・井上由美子さん…ギフト、14歳の母、パンドラ、昼顔
・橋部敦子さん…僕シリーズ(僕の生きる道、僕の歩く道、僕のいた時間)
10/19(火)22:00~NHK総合で岡田惠和さんが脚本を手掛けた
『さよなら私』がスタートするそうです。楽しみです。
先生に言われた言葉で、今でもよく思い返す言葉があります。
それは、
「いい脚本から、いいドラマができるとは限らない。
でも、ダメな脚本から、いいドラマが生まれることはない」
ということ。
いい言葉ですね。
仕事に対する”誇り”と”覚悟”を感じます。
私は脚本家と言ったら、これまでは
三谷幸喜さん、宮藤官九郎さんぐらいしか知らなかったのですが
これを機に「面白いなあ」「面白かったなあ」と思うドラマを
よくよく見返して調べてみたら、案外同じ人が脚本をやってたりして。
ドラマって「期待して見たのにつまんなかった」
なんてことありますけど、もしかして
脚本家で選んだら、「外れ」ってないのかもしれませんね。
俳優・女優で選り好みしている方、
せっかくなので「脚本家」で選んでみてはいかがですか?
もちろん、人によって好みがあるので、一概には言えませんが。
今の私はこんな方々が好きです。
・坂元裕二さん…東京ラブストーりー、Mother、Woman、最高の離婚
・岡田惠和(よしかず)さん…最後から二番目の恋
・古沢良太さん…キサラギ、探偵はBARにいる、鈴木先生、リーガルハイ
・井上由美子さん…ギフト、14歳の母、パンドラ、昼顔
・橋部敦子さん…僕シリーズ(僕の生きる道、僕の歩く道、僕のいた時間)
10/19(火)22:00~NHK総合で岡田惠和さんが脚本を手掛けた
『さよなら私』がスタートするそうです。楽しみです。
2014年10月2日木曜日
何かの間違いであってほしい。
アジア大会で、
日本の競泳代表の男性が
「報道陣のカメラを盗んだ」
という罪で騒がれてる事件があります。
本当なのでしょうか?
自分の限界に挑戦しようとしている
アスリートが、まさか大会の場で、
いかに魔が差したとはいえ、
窃盗を働くものなのでしょうか。
僕には到底信じられません。
訪れるかどうかも分からない、
栄光の一瞬のために何年、何十年という
途方もない努力を積み重ねる人間が
目の前の物を奪うことで、自分を満足させるなんて、
そんなことあるでしょうか。
何かの間違いではないのでしょうか?
日本の競泳代表の男性が
「報道陣のカメラを盗んだ」
という罪で騒がれてる事件があります。
本当なのでしょうか?
自分の限界に挑戦しようとしている
アスリートが、まさか大会の場で、
いかに魔が差したとはいえ、
窃盗を働くものなのでしょうか。
僕には到底信じられません。
訪れるかどうかも分からない、
栄光の一瞬のために何年、何十年という
途方もない努力を積み重ねる人間が
目の前の物を奪うことで、自分を満足させるなんて、
そんなことあるでしょうか。
何かの間違いではないのでしょうか?
回顧録「シナリオを書いて最初の1年」
初めて書いたシナリオは
結局、最終選考どまりで入賞できませんでしたが、
僕には大きな自信になりました。
過信と言ってもいいかもしれません。
「何も知らないで書いて最終選考なんだから、
ちょっと頑張ったら、すぐ入賞できるな。(ちょろいぜ)」
仕事そっちのけで
シナリオを書いてはコンクールに出しました。
そのうち、会社を辞めて、
本格的にスクールに通うことにしました。
「こちとら最終選考だぜ」
もちろん、真面目に授業なんか受けません。
覚えるべきことだけ覚えた後は、
授業そっちのけでこコンクール向けのシナリオを書き続けていました。
なんて鼻持ちならないヤツ!
くだらない自意識に振り回されて、
周囲とディスコミュニケーションに陥る。
これは僕の人生全般に当てはまることです。
そして、その都度、痛い目に合っています。
今回も同じようなことが起こりました。
「すぐにデビューできるだろ」
安易に考える僕をあざ笑うように、
出せども出せども、結果が出ません。
最終選考どころか、一次選考さえ通らない始末。
「あれ……なんか思ってたのと違う」
そこで初めて、スクールの授業をちゃんと聞いて、
クラスメイトが書いたものを目に通すようになりました。
毎度のことですが、つまらないエゴのせいで、いつも遠回りしています(汗)。
…自分に何が足りないのか…どこがダメなのか
客観的な視点を求めて、
自分が書いたシナリオを
他の人に見せるようになったのもこの頃です。
既に学校に入って、もう1年が過ぎようとしていました。
結局、最終選考どまりで入賞できませんでしたが、
僕には大きな自信になりました。
過信と言ってもいいかもしれません。
「何も知らないで書いて最終選考なんだから、
ちょっと頑張ったら、すぐ入賞できるな。(ちょろいぜ)」
仕事そっちのけで
シナリオを書いてはコンクールに出しました。
そのうち、会社を辞めて、
本格的にスクールに通うことにしました。
「こちとら最終選考だぜ」
もちろん、真面目に授業なんか受けません。
覚えるべきことだけ覚えた後は、
授業そっちのけでこコンクール向けのシナリオを書き続けていました。
なんて鼻持ちならないヤツ!
くだらない自意識に振り回されて、
周囲とディスコミュニケーションに陥る。
これは僕の人生全般に当てはまることです。
そして、その都度、痛い目に合っています。
今回も同じようなことが起こりました。
「すぐにデビューできるだろ」
安易に考える僕をあざ笑うように、
出せども出せども、結果が出ません。
最終選考どころか、一次選考さえ通らない始末。
「あれ……なんか思ってたのと違う」
そこで初めて、スクールの授業をちゃんと聞いて、
クラスメイトが書いたものを目に通すようになりました。
毎度のことですが、つまらないエゴのせいで、いつも遠回りしています(汗)。
…自分に何が足りないのか…どこがダメなのか
客観的な視点を求めて、
自分が書いたシナリオを
他の人に見せるようになったのもこの頃です。
既に学校に入って、もう1年が過ぎようとしていました。
2014年9月29日月曜日
回顧録「シナリオライターを目指すようになったきっかけ」
現在、コピーライターとして働く傍ら、
「シナリオライター」になるため、
表参道にあるシナリオ専門のスクールに通っています。
このブログを書き始めたころは、
広告代理店に勤務するコピーライターでした。
脚本のことなんて、これっぽっちも考えたことはありません。
「シナリオ書こうかな」
と最初に思ったのは2011年のことです。
僕がすごく好きな映画に
「おくりびと」という映画があるのですが
ある時、本屋でその脚本を手にする機会がありました。
脚本を読むのは初めてだったのですが
案外、スラスラ楽しく読め、
「これなら自分にも書ける」と思ったのがきっかけです。
無知ほど恐ろしいものはない、と言いますが、
今考えると相当恐れ知らずですね(汗)。
おくりびとの脚本家はコピーライターとしても有名な
「小山薫堂」さんなのですが、それも大きかったかもしれません。
「コピーって脚本もいけるんじゃん」って
これまた壮大な勘違いをしたわけです。
当時、コピーライターとしての自分に
行きづまりを感じていたこともあり、その後、
仕事は片手間にして、3ヶ月ぐらいかけて、
「おくりびと」の脚本を見ながら、見よう見まねで脚本を書きました。
当然ですが、基礎もへったくれもありません。
今読み返すと、めちゃくちゃなのですが
それが、どういうわけか、WOWOWシナリオ大賞で最終選考まで残りました。
500本近い応募作の中の10本に選ばれたのです。
「おめでとうございます。最終選考まで残りましたよ」
事務局からの一本の電話。人生の方向性を大きく変えた瞬間でした。
「シナリオライター」になるため、
表参道にあるシナリオ専門のスクールに通っています。
このブログを書き始めたころは、
広告代理店に勤務するコピーライターでした。
脚本のことなんて、これっぽっちも考えたことはありません。
「シナリオ書こうかな」
と最初に思ったのは2011年のことです。
僕がすごく好きな映画に
「おくりびと」という映画があるのですが
ある時、本屋でその脚本を手にする機会がありました。
脚本を読むのは初めてだったのですが
案外、スラスラ楽しく読め、
「これなら自分にも書ける」と思ったのがきっかけです。
無知ほど恐ろしいものはない、と言いますが、
今考えると相当恐れ知らずですね(汗)。
おくりびとの脚本家はコピーライターとしても有名な
「小山薫堂」さんなのですが、それも大きかったかもしれません。
「コピーって脚本もいけるんじゃん」って
これまた壮大な勘違いをしたわけです。
当時、コピーライターとしての自分に
行きづまりを感じていたこともあり、その後、
仕事は片手間にして、3ヶ月ぐらいかけて、
「おくりびと」の脚本を見ながら、見よう見まねで脚本を書きました。
当然ですが、基礎もへったくれもありません。
今読み返すと、めちゃくちゃなのですが
それが、どういうわけか、WOWOWシナリオ大賞で最終選考まで残りました。
500本近い応募作の中の10本に選ばれたのです。
「おめでとうございます。最終選考まで残りましたよ」
事務局からの一本の電話。人生の方向性を大きく変えた瞬間でした。
2014年9月25日木曜日
回顧録「一生モノの1ヶ月」
私達が子供を育てるに当たって
他の家庭とちょっと変わった点がありました。
それは以下の3点です。
・母乳ではなく粉ミルク
・紙おむつではなく布おむつ
・できるだけ両親に手間はかけさせない
※一つひとつに理由があるのですが、長くなるので割愛。
他の家と比べることができないので(苦労は人それぞれ)
はっきりとは言えませんが、それなりに、大変でした。
夜中も3時間起きに粉ミルクを作りました。
毎日、大量の洗濯物を洗って、干しました。
臭いとか、汚いとか、そういう感覚も特にありませんでした。
ただ、ひたすら眠かったです。
育休を取得して1ヶ月、
白髪が大量に増え、体重は2キロ減りました。
でも、大変だったけど、
やってよかったと思います。
●1つは「愛情の根拠を得たこと」。
子供が生まれた直後、
「何かと世話がかかるから」という理由で
1~3ヶ月くらい、奥さんが子供を連れて実家に戻る場合が多いですが。
少なくとも「自分はその道を選ばなかった」。
この自信は大きいです。
別に威張ることでも何でもないのですが
たとえるなら、予選免除ができるのに、
予選をあえて戦い抜いた、みたいな。
仮に、子供がこの先、
何か私に反抗することがあったとして。
私は「お前のためにお金を稼いだ、働いた」
そんな間接的なアピールではなく、
「お前のために、眠い目をこすってミルクを上げ、げっぷをさせ、時に吐かせてしまうこともあったが、その度にお着替えをさせ、びっくりするほど臭いうんこをしたら、キレイに拭きとって、おしめを変え、風呂に入れ、肌荒れしないように全身にくまなくクリームとパウダーを塗り、眠いのに眠れないと言ってぐずるお前を連れて、夜道をひたすら歩き回って、必死であやした」
そういう直接的なアピールをすると思います。
たった1ヶ月そこらで何を言う。
そう思われるかもしれませんが、
この「負い目のなさ」が実力以上の力を発揮するのです。
●2つは「子育てに理解ができたこと」。
子育てというのは、本当に大変なんだなと
この1ヶ月で肌身に沁みて分かりました。
1ヶ月経った頃には会社に行きたくてしょうがありませんでした。
世の中には主夫という職業もあるようですが
とても私には務まりそうもありません。
私は、もともと「経験していないことは分からない」
という非常に傲慢で思いやりの欠けるところがあります。
この経験をせずにいたら、
きっと育児も家事も軽んじていたと思います。
「何をそんな手間取ってるんだ。さっさとやれよ」みたいな。
今は、少なくとも、そういう意識はなくなりました。
基本的に土日を除き、すべてを妻に任せ切っている状態ですが、
「上手く」とか、「効率よく」とかそんなの高望みはしません。
私自身、1ヶ月にして投げ出しかかっていたのですから。
とにかく、取り組んでもらえるだけで感謝感謝なのです。
あれから早いものでもう3年が経ち
子供もすっかり大きくなりました。
もう可愛い獣ではありません。可愛い怪獣です。
毎日、振り回されていますが、
少なくとも、あの1ヶ月ほどは辛くありません。
少なくとも、ご飯は勝手に食べてくれますし、うんちも自分でできますし。
何より、言葉が通じますし。
あれは、本当にいい経験だったと思います。
他の家庭とちょっと変わった点がありました。
それは以下の3点です。
・母乳ではなく粉ミルク
・紙おむつではなく布おむつ
・できるだけ両親に手間はかけさせない
※一つひとつに理由があるのですが、長くなるので割愛。
他の家と比べることができないので(苦労は人それぞれ)
はっきりとは言えませんが、それなりに、大変でした。
夜中も3時間起きに粉ミルクを作りました。
毎日、大量の洗濯物を洗って、干しました。
臭いとか、汚いとか、そういう感覚も特にありませんでした。
ただ、ひたすら眠かったです。
育休を取得して1ヶ月、
白髪が大量に増え、体重は2キロ減りました。
でも、大変だったけど、
やってよかったと思います。
●1つは「愛情の根拠を得たこと」。
子供が生まれた直後、
「何かと世話がかかるから」という理由で
1~3ヶ月くらい、奥さんが子供を連れて実家に戻る場合が多いですが。
少なくとも「自分はその道を選ばなかった」。
この自信は大きいです。
別に威張ることでも何でもないのですが
たとえるなら、予選免除ができるのに、
予選をあえて戦い抜いた、みたいな。
仮に、子供がこの先、
何か私に反抗することがあったとして。
私は「お前のためにお金を稼いだ、働いた」
そんな間接的なアピールではなく、
「お前のために、眠い目をこすってミルクを上げ、げっぷをさせ、時に吐かせてしまうこともあったが、その度にお着替えをさせ、びっくりするほど臭いうんこをしたら、キレイに拭きとって、おしめを変え、風呂に入れ、肌荒れしないように全身にくまなくクリームとパウダーを塗り、眠いのに眠れないと言ってぐずるお前を連れて、夜道をひたすら歩き回って、必死であやした」
そういう直接的なアピールをすると思います。
たった1ヶ月そこらで何を言う。
そう思われるかもしれませんが、
この「負い目のなさ」が実力以上の力を発揮するのです。
●2つは「子育てに理解ができたこと」。
子育てというのは、本当に大変なんだなと
この1ヶ月で肌身に沁みて分かりました。
1ヶ月経った頃には会社に行きたくてしょうがありませんでした。
世の中には主夫という職業もあるようですが
とても私には務まりそうもありません。
私は、もともと「経験していないことは分からない」
という非常に傲慢で思いやりの欠けるところがあります。
この経験をせずにいたら、
きっと育児も家事も軽んじていたと思います。
「何をそんな手間取ってるんだ。さっさとやれよ」みたいな。
今は、少なくとも、そういう意識はなくなりました。
基本的に土日を除き、すべてを妻に任せ切っている状態ですが、
「上手く」とか、「効率よく」とかそんなの高望みはしません。
私自身、1ヶ月にして投げ出しかかっていたのですから。
とにかく、取り組んでもらえるだけで感謝感謝なのです。
あれから早いものでもう3年が経ち
子供もすっかり大きくなりました。
もう可愛い獣ではありません。可愛い怪獣です。
毎日、振り回されていますが、
少なくとも、あの1ヶ月ほどは辛くありません。
少なくとも、ご飯は勝手に食べてくれますし、うんちも自分でできますし。
何より、言葉が通じますし。
あれは、本当にいい経験だったと思います。
2014年9月24日水曜日
回顧録「可愛い獣と1ヶ月」
息子ができました。
今年で3歳になります。
だいぶ大きくなりました。
忘れないうちに、生まれてすぐのことを少し書いておきます。
僕は、息子が生まれてすぐ、
会社から1ヶ月の育児休暇を頂きました。
滅多にない機会なので、
つきっきりで世話してみたかったのです。
ミルクをあげて
おしめをとりかえて。
寝かしつけて…。
毎日がその繰り返し。
どこにも行かず、何一つ自分のことはできず。
寝不足続きで、正直、気が狂うかと思いました。
赤ん坊というのは生まれて1ヶ月は
本能で動く「可愛い獣」です。
1時間おきに泣いて目が覚め、
その度に、おぶって、外をウロウロ。
泣き出すたびに、人目を避けて…
何度「もう嫌だ」と思ったことか。
それでも投げ出さずにいられたのは、
「1ヶ月辛抱すれば」というゴールがあったのと、
何より、彼が可愛かったからです。
手の小ささも、つぶらな瞳も、素っ頓狂な声も、
何もかもが可愛いく思えたからです。
1ヶ月間は、
可愛い→嫌だ→可愛い→嫌だ→可愛い…
その繰り返しでした。
「子供を育てるのって大変だな」
としみじみ実感しました。
何十億人という人間が
この「大変な手間」を経て、
一人前の人間に育っていったのか…
そう考えると、自分の両親はもちろんのこと
脈々と続く、人類の長い長い営みに
自然、頭が下がる思いになりました。
育児休暇の1ヶ月間を経て、僕がたどり着いたのは
「どんな人間も、愛されて生まれたんだ」
という想いです。
大嫌いな上司も、憎いあの担当者も、
みんなみんな愛されて育ったんだ、
そういう過去があったんだと。
だから何だというわけではないですが
息子が生まれてからは、少しだけ、寛容になれた気がします。
今年で3歳になります。
だいぶ大きくなりました。
忘れないうちに、生まれてすぐのことを少し書いておきます。
僕は、息子が生まれてすぐ、
会社から1ヶ月の育児休暇を頂きました。
滅多にない機会なので、
つきっきりで世話してみたかったのです。
ミルクをあげて
おしめをとりかえて。
寝かしつけて…。
毎日がその繰り返し。
どこにも行かず、何一つ自分のことはできず。
寝不足続きで、正直、気が狂うかと思いました。
赤ん坊というのは生まれて1ヶ月は
本能で動く「可愛い獣」です。
1時間おきに泣いて目が覚め、
その度に、おぶって、外をウロウロ。
泣き出すたびに、人目を避けて…
何度「もう嫌だ」と思ったことか。
それでも投げ出さずにいられたのは、
「1ヶ月辛抱すれば」というゴールがあったのと、
何より、彼が可愛かったからです。
手の小ささも、つぶらな瞳も、素っ頓狂な声も、
何もかもが可愛いく思えたからです。
1ヶ月間は、
可愛い→嫌だ→可愛い→嫌だ→可愛い…
その繰り返しでした。
「子供を育てるのって大変だな」
としみじみ実感しました。
何十億人という人間が
この「大変な手間」を経て、
一人前の人間に育っていったのか…
そう考えると、自分の両親はもちろんのこと
脈々と続く、人類の長い長い営みに
自然、頭が下がる思いになりました。
育児休暇の1ヶ月間を経て、僕がたどり着いたのは
「どんな人間も、愛されて生まれたんだ」
という想いです。
大嫌いな上司も、憎いあの担当者も、
みんなみんな愛されて育ったんだ、
そういう過去があったんだと。
だから何だというわけではないですが
息子が生まれてからは、少しだけ、寛容になれた気がします。
2014年9月22日月曜日
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