2014年11月27日木曜日

映画目録「ドラッグストア・カウボーイ」

<あらすじ>
薬局強盗を繰り返す麻薬常習犯のボブ。いい気になってぶいぶい言わせていたが、ある時、仲間の中毒死をきっかけに人生に不安を覚え始め、仲間と別れ、一人更生の道をいくことに。
<多分ここが面白いところ>
・実際に、麻薬常習犯がどうやって薬局強盗をするのか、何を盗むのか、盗んだものをどうするのか、細部まで作り込まれている。また、麻薬中毒者のいかれ具合や、追いかける側の警察の陰惨さなども描かれている。この時代のいかれた麻薬中毒者がどんな感じで生きてたのか。一つのルポルタージュとして勉強になる。
・ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない。教訓めいたものが何一つない感じられないところ。後味は悪いけど、そもそも麻薬にはまった人に「麻薬にはまった理由」なんてないだろうし、原因も結果もないのだから、物語にオチがないのも必然なのかなあと言う気がしました。「不条理」っていうのかな。ドラッグにはまった奴の人生なんてこんなもんだ、みたいな。
<印象的なシーン>
やっぱり冒頭のシーンかな。ボブのアップでモノローグが入るところ。一体何のシーンだかさっぱり分からないのですごくそそられました。最終的に撃たれて死にかけてるんだってのが分かるんだけど、そこに至ってもまだ本当の意味で更生した感じや、立ち直った感じがない(!)「救いようがない若者達」というテーマなら最高によく描けていると思います。

2014年11月26日水曜日

映画目録「マラノーチェ」

<あらすじ>
さえない同性愛者の米国人が、ある日、不法入国したメキシコ人の少年にぞっこんになって、色々尽くすが、結局は報われず、とりあえずその友達と寝てみるが、満たされない。物質的に満たされる米国人が愛と欲望を持て余し、貧しい不法入国者が愛とセックスを謳歌する話。
<多分ここが面白いところ>
・1985年当時とはいえ「25ドル出すからやらせろ」ってどういう金銭感覚だ。しかも、それを「いいじゃん、やらせてやれよ」という友達もすごいな。リアリティがないというか、ぶっとんでて、そういうもんなんだなと思ってしまう。
・主人公を年配の女性に置き換えたら、案外普通のドラマなのかな~と思いながら見てた。いい年したおっさんが、少年とセックスしたいがために、ご機嫌取りをするという構図は面白かった。
・モノクロにしたのは、男同士のセックスを描く上で最低限の清潔感を守るため? ガスヴァンサントと言うと「美しい色合い」というイメージがあったけど、本当は「寄り」の構図なのかもと思った。
<印象的なシーン>
ウォルトとロベルトの男同士のセックス。カメラのことはよく分かりませんが、引いたらマヌケになるところを、寄りで寄りで何とかしたという感じ。脚本のト書きはどうなっていたんだろう?「互いの体をむさぼるウォルトとロベルト」みたいな?

※ガスヴァンサントのデビュー作であり、「マイ・プライベート・アイダホ」「ドラッグストア・カウボーイ」と続くポートランド3部作の第1作。

2014年11月25日火曜日

心を動かす言葉より「無銭優雅」より

体の大きいことや経済力があることなどに安心を感じるなんて有り得ない。それは、ただの便利だろう。たとえば、私の伝えようとする言葉を正確に受け取ってくれる人に出会った時、頼りになるなあと目頭が熱くなる。

2014年11月21日金曜日

どんどんバカになってる。というか、もともとバカだったんだ。


来年で38になります。

不惑の40を間近にして
人間ができてきたかというと
そんなことは全然なく、
最近はむしろ「人間ができてない」
と感じることの方が多くなってきました。

たとえば
・事務手続きができない。
・頼まれたことを忘れる。興味のないことは覚えられない。
・天気・景気の会話ができない。世間話ができない。
・自分のことばかり考えていて、他人を全然思いやれない。傷つけてから後悔する
・貯金が全くできない。あればあるだけ使う。
・バスを待つことさえできない。極度の面倒臭がりetc

昔は、年をとると、できることが増えるという
プラスのイメージで考えていたのですが
実際にはその逆で
毎年、できないことが増えているような気さえします。

いや、前ができたかというとそんなこともないので、
正確には「自分ができないことに気付くことが多くなった」
というのが正しいのかもしれません。

おかげで、
世間の皆様に助けられながら
かろうじて生きている・生かされている
と思うことも多くなりました。

「感謝の念」なんて
10・20代の頃から想像もできませんが
今は本当に感謝ばっかりしています(いや、嘘ではなく)。

2014年11月20日木曜日

心を動かす言葉たち「横道世之介」より

大切に育てるということは、大切なものを与えてやるのではなく、その大切なものを失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやることではないだろうか。

サプライズで挙式をしようと思っています(その1)

友人に早くにできちゃった結婚をして
まだ式を挙げていない友達(女性)がいます。
まだ、というか、もうあれから18年近く経つのですが。

先日、その娘さん(17歳)と示し合わせて
来年の2月の友人の誕生日に
「サプライズで挙式を挙げちゃおう」
ということになりました。

最初はドレスだけ着せて写真撮るだったのですが
「せっかくだから、やっぱりヴァージンロードを歩いてもらおう」
「ご家族みんなに見てもらおう」ということで
式場で小さいながらも式を挙げることにしました。

日どりは既に決定していますので
現在のところ、式場選びの真っ最中。

予算もないので、選ぶ余裕もないだろ、
と思ったら、意外とあるんですね、これが。
最近はやりのスマコンというのか、
「少人数の挙式だけ」をやってるところ。
もう、何百万円かけて結婚式をやる時代ではなくなっているのかもしれません。

ここんところの週末は毎週息子を連れて式場見学。
式場が無事決まったら、打ち合わせして、根回しして、
娘さんとウェディングドレス選んで…
まだまだやるべきことはたくさんありそう。

さてさて。上手くいくといいのですが。
※友人は絶対にWebを見ないので
 リアルタイムに近いドキュメントということで公開してみました。

2014年11月18日火曜日

「遅滞なく」「直ちに」「速やかに」

お役所でよく見かける言葉なんですけど
次の3つを優先順位の高い順に並べられますか?

「遅滞なく」
「直ちに」
「速やかに」

一般社会では、どれも似たような意味あいですが
お役所ではきちんと区別されており、
↓「直ちに」
↓「速やかに」
↓「遅滞なく」
の順番だそうです。

知らねえよって感じですが、
そう決まっているそうです。



先日、家に税務署からある封書が届きました。
なんか色々書いてあるんですが、
何を言いたいのかよく分からないんですよね。

友人に見せて説明してもらったところ
要するに「取引先から不当な扱いを受けていませんか?」というアンケートらしいんですね。

「取引してやるからリベートよこせ」とか「競合先の情報を漏らせとか言われる」とか、
足元を見て利益の出ないような価格や、絶対間に合わないような納期で無理発注してくるとか、
大幅な設備投資を条件に取引を持ちかけて、そんで、設備投資したら、音沙汰亡くなるとか。

もしそういうことがあったら、
その取引先と、どういう不当な扱いを受けているか教えてほしい。
絶対に内部情報は漏らさないから、と言っているらしいんですね。
※上記は私が勝手に妄想した例です。

なぜ、こうやって小難しく書くのか。
なぜ、こんな不親切なんでしょうか。

確かに、行政文書は、一つの間違いも許されない公的文書です。
カタが決まっていて、それにのっとって書かなければならない。
よく分かります。歌舞伎は歌舞伎だし、相撲は相撲です。
この世には、形式そのものが存続する理由であるものも存在します。

でも、これで、一体どれだけの人に理解してもらえるんでしょうか?
「これこれこういう理由で、こういうことをお願いします」
紙一枚でいいから、簡潔にまとめらたものをつければいいのに。

私は、分かってもらおうとする、
意思・努力の感じられないものが嫌いです。
逆に言えば、分かってもらおうとする、意思・努力さえあれば
形式を一切無視したものでも、評価に値すると思います。

だから、お役所は嫌いです。
そういう話でした。

2014年11月14日金曜日

心を動かす言葉たち「重力ピエロ」より

人類は様々なことで、進化、発達をしてきた。科学も機械も。先人の教えや成果を学んで、それをさらに発展させてきた。でも、芸術は違う。どんな時代でも、想像力というのは先人から引き継ぐものじゃなくて、毎回毎回、芸術家が必死になって搾り出さなくてはいけない。だから、芸術は進化するものではないんだ。十年前に比べてパソコンも電話も遥かに便利になった。進化したと言ってもいい。でも、百年前の芸術に比べて、今の芸術が素晴らしくなってるかと言えば、そうじゃない。科学みたいに業績を積み上げていくのとは違って、芸術はそのたびに全力疾走しなくてはいけないんだ。

2014年11月13日木曜日

心を動かす言葉たち「最後の息子」より

コツコツがんばったからウサギに勝てたわけじゃない。コツコツ歩いている姿を、ウサギに見せなかったから勝てたのだ。

2014年11月10日月曜日

映画目録「プリズナーズ」

<あらすじ>
愛にあふれた家庭。ある日、娘が行方不明に。怒りの矛先が見つけられない娘の父親は、容疑者と思しき男をさらって…
<多分ここが面白いところ>
・「いつでも準備を怠るな」と息子に銃の撃ち方まで教えるマッチョな父親(ヒュージャックマン)が、無力さに耐えきれず、愛ゆえに、犯罪者への一線を超えていく、その過程と苦悩が何とも言えない。「自分ならどうだろう?」と考えさせる。
・捜査官(ジェイク・ギレンホール)の視点で、「本当の誘拐犯はいったい誰なのか?」というサスペンス的な感覚も味わえる。伏線が張り巡らされており、それが後半、どんどん回収されていくのは見てて気持ちがいい。
<印象に残ったシーン>
ラストシーン。か細いホイッスルの音は、人のもつ、弱さ・かすかな希望などを感じさせた。

2014年11月5日水曜日

心を動かす言葉たち「PAY DAY!!!」より

苦しいと感じるのは、それが最高の恋だと確認するのと同じことなのよ。 こんなに苦しい恋をしたことがないと泣くことは、こんなに素晴らしい恋をしたことがないと感激するのと変わらないことよ。(PAY DAY!!!)