2014年12月22日月曜日

心を動かす言葉たち「とかげ」より

「これが人生だ」という呪文は案外よく効く。何回か口に出して言ってみる。何となく自分でも納得する。

2014年12月19日金曜日

心を動かす言葉たち「ブランド」より

セールスマンは、チャイムを押して、少なくとも名前を名乗って、会ってくれるかどうか聞いてからモノを売る。なのにTVのCMは、自己紹介もしないでいきなり売り始める。CM制作に携わるものは、その恥ずかしさを意識しなければいけない。

2014年12月17日水曜日

映画目録「パラノイドパーク」

<あらすじ>
両親の離婚、心通わぬガールフレンドとのいさかいなどに思い悩む16歳の少年。ある日、怖いモノ見たさに出かけたパラノイドパーク(スケボー公園)で、大きな罪を犯してしまう。罪悪感に悩み、苦しむ少年だったが、それとは無関係に、退屈でありふれた毎日が続いていく。本当にこれでいいのか?疑問に思った少年は、自らの行いを日記という形で言葉に表すことに。
<多分ここが面白いところ>
・ドラマを通じて、悪い奴は特にいない。パラノイドパークに誘ってきた友人も、やたら偏執的な刑事も、列車への飛び乗りに誘ってきた奴も、離婚する父親も、弟も、ガールフレンドも、特に悪い奴はいない。ただ、自分のことに手一杯なだけで。ボタンの掛け違えで、みんな、上手くいかずに頭を悩ませている。そこがこの映画の面白いところだと思う。
・見た目は抜群に可愛いけれど、初体験(背伸びすること)に夢中で、少年の心の内などお構いなしのガールフレンド。少年も本当はうんざりしているんだけど、「性欲」とか「相手に悪い」とか色んな理由で、はっきりと言えずにいる。この世代ならではの「分かるよな~」って感じがして面白かった。
・心通わぬガールフレンドに代わって、台頭してくるもう一人の女生徒。見た目は可愛くないけれど、少年の悩み苦しむ心を一生懸命理解しようとしてくれる。少年は結局、こっちの女生徒を選ぶんだけど、その選択も「分かるよな~」って感じがした。
<印象的なシーン>
バスの中で、少年の隣に座った少女が、ハンカチ握りしめているシーン。少年に対してやたらと強気で、インテリぶったことばっか言うけど、「多分、緊張してるんだろうな」って。「きっと、悩んでいる少年の手を握ってあげたかったんだろうな」って。そういうのがよく伝わってきました。
※少年の猫背な歩きを後ろから撮ったシーン(迷い・不安)、黄色に染まったキレイなイチョウ並木(対比)、スイングするスケボーシーン(心の揺れ)、土管の中でのスケボーシーン(出口が見えない)など、とにかく演出にこだわりがあります。ガスバンサントの本領発揮という感じがしました。

コービーがジョーダンを超えた。

私がコービーブライアントを初めて見たのは
1996年のことだ

当時、彼は高卒から、
世界最高峰のバスケットボールリーグNBAに入ったばかりの、
若干18歳のルーキーだった。

体も技術も全然なくせに
負けん気ばっかり強くて、
いつも「ボールをよこせ」って叫んでた。
パスをしないでいつもシュートばっかり打っていた。

リングにかすりもしないことを「エアボール」と言うが、
コービーはエアボールばっかりだった。
「エア・ジョーダンは宙を華麗に舞うが
 コービーはエアボールばっかりのエアだ」
なんてからかわれていた。

時は変わる。

コービーは上手くなって、すごいプレーヤーになった。
ジョーダンのブルズ以来となるリーグ3連覇も果たした。
得点王にもなった。MVPにもなった。オールスターの常連にもなった。
NBAを代表するスーパースターになった。

時は変わる。

レブロンジェームス、ケビンデュラント、
リーグには新しいスターが次々に台頭した。
LAは常勝軍団ではなくなりつつあった。

そんな時、コービーはアキレス腱断裂という大けがを負った。
34歳にして初めての大けがだ。
バスケットボールどころか、日常生活さえ危ぶまれた。

この時期、コービーの所属するロサンゼルスレイカーズ(LA)は
負けっぱなしの常敗集団で、かつての面影はどこにもなかった。
コービー一人が復帰しても、どうにもならないことは目に見えていた。

「引退」

誰もが思った。
もう十分やったよ。
これ以上、何を求める?
輝かしい功績に泥を塗るだけだ。
誰もが思った。

でも、コービーは1年のブランクを経て、コートに帰ってきた。

あの頃のようには飛べない。
あの頃のようには走れない。
それでも、コービーはあの頃と同じように
「ボールをよこせ」と叫び、シュートを打ちまくった。
「勝つ気があるのか? 悔しくないのか?」チームメイトを怒鳴りまくった。

批判は多い。
もっと回りを活かせとか
自分の衰えを自覚しろとか
色々ある。

正直な話を言えば、
今シーズンのコービーはひどい。
シュートを30本打って、5本ぐらいしか入らないこともざらだ。
ルーキーシーズンを彷彿とさせる、ひどさだ。

バスケットボールをやっていた身として言うなら
エアボールが続けば、普通、シュートを打つのが怖くなる。
ましてや、それが試合終了間際、1.2点を争うシーンならなおさらだ。

でも、コービーはたとえどんな時であろうと
「ボールをよこせ」と叫び、
ためらうことなくシュートを打つ。
私は、そこがすごい、と思う。

以前、同じようなことを質問した記者がいて、
コービーはインタビューでこんな風に言っていた。

「何本外そうが俺は打つ。俺ならば30本中0本までやる。
 たとえば、10本中0本で終わってしまったとする。
 それは自分自身に負けたということ。
 自分からゲームを逃げ出してしまったということだ」

そんな彼が、先日、ジョーダンの得点数を抜いた。
これは、その偉大な記録を樹立した日、
彼がコラムに寄せたエッセイだ。
http://tunadrama.com/blog/kobe-essay-zero-after-passing-jordan/

なんてすばらしいコメントなんだろうと、感心した。
コービーは、他の誰でもなく、
自分と闘い続けている。

私はコービーのプレイを見ていると、勇気が出てくる。

2014年12月16日火曜日

心を動かす言葉たち「月と6ペンス」より

描かないじゃいられないのだ。自分でもどうにもならないのだ。水に落ちた人間は、泳ぎが巧かろう拙かろうと、そんなこと言っておられるか。何としても、助からなければ溺れ死ぬばかりだ。

2014年12月12日金曜日

「日々ロック」の制作秘話

先日、シナリオセンターで
映画「日々ロック」の監督・脚本を務めた、
入江さんの講演を聞く機会がありました。
とても面白かったので
印象的に残ったことをちょっと書いておきます。

既にご存知かもしれませんが、
日々ロックには宇田川咲というヒロインが出てきます。
漫画原作では「ロックミュージシャン」という設定ですが
映画では「アイドル」に変わっています。

入江さんがその理由をお話ししていたのですが
一つ目の理由は、音楽映画としてやる以上、ロックばっかりじゃなくて、
他のジャンルがあった方がいいと思ったから。

それから、もう一つの理由がすごく印象的だったのですが
入江さん曰く「今時はアイドルの方がロック」だから。

「アイドルって、自分の寿命を知ってるでしょ。
 しかも、ライバルも多いし。だから、すごく一生懸命なんですよね。
 ももクロなんか特にそうだけど、
 今、今この時しかないぜ、っていう刹那的な魅力がある。
 それに比べると、ロックミュージシャンは甘い。
 いつか売れればいいとか、いつかFNS歌謡祭に出られればいいとか
 夢も小さいし、今しかないという感じもしない」

これはなるほどなあと思いました。
漫画原作の脚色だからといって
そのままの設定でいい、というわけではないんですよね。
「やるからには、もっと面白くしなくちゃ、やる意味ない」。その通りです。
にしても、すごい視点で物事をみてるなあと関心してしまいました。
アイドルの方がロックだなんて。

他に、原作モノの脚色について、
入江さんはこんなことも言ってました。

「原作が一体の牛だとする。
 牛を解体して、それをつなぎ合わせて加工することが、
 脚色というわけではない。
 まず、牛をじっくり観察して急所を捉え一撃で殺す。
 鋭利な刃物で頚動脈を切り、
 その血(エッセンス)を持って帰り仕事をするのが脚色だ」
※橋本忍さんの「砂の器」の一説を引用しているそうです。

原作を読んでいて
「ここが面白い」と思ったところを
自分なりにちゃんと活かしていれば、
結果どんな形になろうと、それは立派な脚色だという事です。

これまではオリジナルしか手掛けてきませんでしたが
「脚色も楽しそうだな」と思えました。

早く同じ土俵で語り合えるようにがんばるぞ!

心を動かす言葉たち「半島を出よ」より

オリジナルの自然環境より長生きするカメやトカゲはいない。可愛いと言って飼育している人はカメやトカゲをゆっくり殺しているのだ。