2010年10月7日木曜日

出版業界と広告業界

編集ライターから、コピーライターへ。
出版から広告に移って丸4年になります。

「書くのが仕事。似たようなもんでしょ」
と言われることもありますが、
実際は、月と6ペンスぐらい、
大きくかけはなれていると思います。

ライターは「読まれること」を前提に書くのに対し、
コピーライターは「読まれない」を前提にして書きます。

書籍と、広告の違いと言っていいかもしれません。

書籍は本屋に置かれるものです。
そもそも、望まれて手にとられるものです。

広告には本屋のような定位置がありません。
そもそも、望まれて世に出るものではありません。

だから、コピーライターは、
「どうしたら、目を惹けるか、読み進めてもらえるか」
最初の一文を、一生懸命考えます。

どちらがいいとか悪いとかの話ではなく、
パワーをどこに持っていくかって話です。

ちなみに、
ライター時代は「こんなに書くの、嫌だなあ」と思っていましたが、
コピーライターの今は「これしか書けないの、嫌だなあ」と思っています。

人間はワガママなものです。

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