息子ができました。
今年で3歳になります。
だいぶ大きくなりました。
忘れないうちに、生まれてすぐのことを少し書いておきます。
僕は、息子が生まれてすぐ、
会社から1ヶ月の育児休暇を頂きました。
滅多にない機会なので、
つきっきりで世話してみたかったのです。
ミルクをあげて
おしめをとりかえて。
寝かしつけて…。
毎日がその繰り返し。
どこにも行かず、何一つ自分のことはできず。
寝不足続きで、正直、気が狂うかと思いました。
赤ん坊というのは生まれて1ヶ月は
本能で動く「可愛い獣」です。
1時間おきに泣いて目が覚め、
その度に、おぶって、外をウロウロ。
泣き出すたびに、人目を避けて…
何度「もう嫌だ」と思ったことか。
それでも投げ出さずにいられたのは、
「1ヶ月辛抱すれば」というゴールがあったのと、
何より、彼が可愛かったからです。
手の小ささも、つぶらな瞳も、素っ頓狂な声も、
何もかもが可愛いく思えたからです。
1ヶ月間は、
可愛い→嫌だ→可愛い→嫌だ→可愛い…
その繰り返しでした。
「子供を育てるのって大変だな」
としみじみ実感しました。
何十億人という人間が
この「大変な手間」を経て、
一人前の人間に育っていったのか…
そう考えると、自分の両親はもちろんのこと
脈々と続く、人類の長い長い営みに
自然、頭が下がる思いになりました。
育児休暇の1ヶ月間を経て、僕がたどり着いたのは
「どんな人間も、愛されて生まれたんだ」
という想いです。
大嫌いな上司も、憎いあの担当者も、
みんなみんな愛されて育ったんだ、
そういう過去があったんだと。
だから何だというわけではないですが
息子が生まれてからは、少しだけ、寛容になれた気がします。
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