他の家庭とちょっと変わった点がありました。
それは以下の3点です。
・母乳ではなく粉ミルク
・紙おむつではなく布おむつ
・できるだけ両親に手間はかけさせない
※一つひとつに理由があるのですが、長くなるので割愛。
他の家と比べることができないので(苦労は人それぞれ)
はっきりとは言えませんが、それなりに、大変でした。
夜中も3時間起きに粉ミルクを作りました。
毎日、大量の洗濯物を洗って、干しました。
臭いとか、汚いとか、そういう感覚も特にありませんでした。
ただ、ひたすら眠かったです。
育休を取得して1ヶ月、
白髪が大量に増え、体重は2キロ減りました。
でも、大変だったけど、
やってよかったと思います。
●1つは「愛情の根拠を得たこと」。
子供が生まれた直後、
「何かと世話がかかるから」という理由で
1~3ヶ月くらい、奥さんが子供を連れて実家に戻る場合が多いですが。
少なくとも「自分はその道を選ばなかった」。
この自信は大きいです。
別に威張ることでも何でもないのですが
たとえるなら、予選免除ができるのに、
予選をあえて戦い抜いた、みたいな。
仮に、子供がこの先、
何か私に反抗することがあったとして。
私は「お前のためにお金を稼いだ、働いた」
そんな間接的なアピールではなく、
「お前のために、眠い目をこすってミルクを上げ、げっぷをさせ、時に吐かせてしまうこともあったが、その度にお着替えをさせ、びっくりするほど臭いうんこをしたら、キレイに拭きとって、おしめを変え、風呂に入れ、肌荒れしないように全身にくまなくクリームとパウダーを塗り、眠いのに眠れないと言ってぐずるお前を連れて、夜道をひたすら歩き回って、必死であやした」
そういう直接的なアピールをすると思います。
たった1ヶ月そこらで何を言う。
そう思われるかもしれませんが、
この「負い目のなさ」が実力以上の力を発揮するのです。
●2つは「子育てに理解ができたこと」。
子育てというのは、本当に大変なんだなと
この1ヶ月で肌身に沁みて分かりました。
1ヶ月経った頃には会社に行きたくてしょうがありませんでした。
世の中には主夫という職業もあるようですが
とても私には務まりそうもありません。
私は、もともと「経験していないことは分からない」
という非常に傲慢で思いやりの欠けるところがあります。
この経験をせずにいたら、
きっと育児も家事も軽んじていたと思います。
「何をそんな手間取ってるんだ。さっさとやれよ」みたいな。
今は、少なくとも、そういう意識はなくなりました。
基本的に土日を除き、すべてを妻に任せ切っている状態ですが、
「上手く」とか、「効率よく」とかそんなの高望みはしません。
私自身、1ヶ月にして投げ出しかかっていたのですから。
とにかく、取り組んでもらえるだけで感謝感謝なのです。
あれから早いものでもう3年が経ち
子供もすっかり大きくなりました。
もう可愛い獣ではありません。可愛い怪獣です。
毎日、振り回されていますが、
少なくとも、あの1ヶ月ほどは辛くありません。
少なくとも、ご飯は勝手に食べてくれますし、うんちも自分でできますし。
何より、言葉が通じますし。
あれは、本当にいい経験だったと思います。
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