2014年11月26日水曜日

映画目録「マラノーチェ」

<あらすじ>
さえない同性愛者の米国人が、ある日、不法入国したメキシコ人の少年にぞっこんになって、色々尽くすが、結局は報われず、とりあえずその友達と寝てみるが、満たされない。物質的に満たされる米国人が愛と欲望を持て余し、貧しい不法入国者が愛とセックスを謳歌する話。
<多分ここが面白いところ>
・1985年当時とはいえ「25ドル出すからやらせろ」ってどういう金銭感覚だ。しかも、それを「いいじゃん、やらせてやれよ」という友達もすごいな。リアリティがないというか、ぶっとんでて、そういうもんなんだなと思ってしまう。
・主人公を年配の女性に置き換えたら、案外普通のドラマなのかな~と思いながら見てた。いい年したおっさんが、少年とセックスしたいがために、ご機嫌取りをするという構図は面白かった。
・モノクロにしたのは、男同士のセックスを描く上で最低限の清潔感を守るため? ガスヴァンサントと言うと「美しい色合い」というイメージがあったけど、本当は「寄り」の構図なのかもと思った。
<印象的なシーン>
ウォルトとロベルトの男同士のセックス。カメラのことはよく分かりませんが、引いたらマヌケになるところを、寄りで寄りで何とかしたという感じ。脚本のト書きはどうなっていたんだろう?「互いの体をむさぼるウォルトとロベルト」みたいな?

※ガスヴァンサントのデビュー作であり、「マイ・プライベート・アイダホ」「ドラッグストア・カウボーイ」と続くポートランド3部作の第1作。

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