2015年4月6日月曜日

ラジオドラマ「かえるくん、東京を救う」を聞いて

村上春樹さんの短編に
「かえるくん、東京を救う」という小説があります。

ある日、家に帰ると
家の中にかえるくんが待っていて
「一緒にみみずくんを倒そう。
 東京を大地震から救おう」と誘われる話です。

主人公は頭も禿げ、お腹も出ている40歳男性。
信用金庫に16年勤め、不良債権回収をしている。
「ただ寝て起きて、飯を食って、クソをしている」と自らを嘲るような人。

そんな主人公に向けて
「あなたのような人にしか東京は救えない」
「あなたのような人のために東京を救いたい」
かえるくんが力説します。
何が何だかよく分からないですが、とにかく面白いです。

村上作品の普遍的テーマの一つである
「名もない市民(大衆)に対する優しいまなざし」
が随所にあふれた作品だと思います。

YOUTUBEでラジオドラマが
アップされていましたので興味のある方はぜひ。
https://www.youtube.com/watch?v=IJEi-i9Wjgc

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