「シナリオセンター」って、
日本で数少ない脚本家養成学校で
しかもその中では断トツの実績の割に、
意外と、どういうものなのか、知られていないみたいですね。
今後、入校を検討している人もいると思うので、
この際、リアルタイムに受講している生徒(私)が、
・どんな授業を受けてきたのか
・どんな感想を持っているのか
・どんなところが勉強になったと思っているのか
ここにまとめておきたいと思います。
◆作家養成講座
2013年2月入校
↓
2013年7月修了
<内容について>
・シナリオというのは、柱とト書きと台詞でできてるんだよ。
・「不安になったAは助けを求める」というト書きはダメだよ。
・シナリオは設計図。みんなが分かるものじゃないとダメだよ。
みたいな基礎の基礎から教えてもらいました。
基本的に座学の講義ですが、
少したつと課題が出てきます。
最初は200字詰めで3枚からスタートし、
その後、少しずつ分量が増えて、
最終的に20枚シナリオ(時間で言うと10分)が書けるようになる、
という仕組みです。
ちなみに、課題はその場で読み上げるのではなく
講師に提出して赤字をいれてもらうだけ。
出さなくても別に何のペナルティもありません。
ただ20本すべて提出すると、いいことがあります(内緒)。
<感想>
「すごく為になる」という感じではありませんでしたが
シナリオを書くにはルールがあって、
それを守らないと「内容以前の段階で損する」
ということを身を持って学んだ期間だったように思います。
印象に残っているのは
「型を知っていて、初めて型破りなモノが作れる。
型を持たずにやったら、ただの型無しだよ」という忠告。
創始者の新井先生の言葉だそうですが、なるほどなって感じでした。
◆研修課
2013年8月入校
↓※途中、ぽつぽつ休んでます。休んでる間は月3000円です。
2014年11月修了
<内容について>
課題に沿った20枚シナリオを持ち寄って
みんなの前で発表して、その後、
生徒→講師の順でああだこうだ言い合う場所です。
別に書いてこなくても、ペナルティはありません。
ただ、30本書かないと卒業できないので、
発表しないとお金がもったいないです。
どんなことを、どんな風に言われるか、
クラスの雰囲気などは、クラスによって大きく異なります。
私が在籍していたクラスでは
出席者3~6名で、発表するのは4~5人という感じ。
時間が結構あったので、1人1人へのコメントも手厚かったです。
日によっては、1人も発表せず、
後の余った時間は講師の人がひたすら喋り続けるという日もありました(笑)。
それとは逆に発表する人が多すぎて、
ああだこうだ言う機会がない、というクラスもあるようです。
色々ですね。
<感想>
私は基本的に実践が好きなので、
自分の書いたものがどういう風に評価されるのか、
毎回ワクワクしてすごく楽しかったです。
面白いものは「面白い!」と褒めてもらえますが
・テーマに沿っていない
・葛藤や盛り上がりにかける
・キャラが薄い
・展開がありきたり
・時代考証がおかしいなど
多くの突っ込みを受けます。
私の所属していたクラスは、割合優しかった方かな。
他を知らないので何とも言えませんが、
中には突っ込みばっかりのギスギスしたクラスもあるようです。
これは勉強になったという点をあげるとしたら
◇キャラが面白いとシナリオは面白くなる。
前から言われていたことですが、改めて思い知りました。
◇自分が面白いと思うのと、人が面白いと思う部分は違う。
そのうち、重なり合った部分が大切。
◇シナリオは書いてあることがすべて。
設定や背景を後付けしてもムダ。書ききることが大切。
その3点でしょうか。
あと、シナリオって本当に「その人らしさ」が出る、
ということは実感しました。
ゼミの後半の方は、これは誰が書いたか、言い当てられたと思います。
◆これから
作家集団に上がるつもりです。
まだ決めかねていますが…。
シナセンの悪口を色々言う人もいるようですが、
私は通ってよかったと思っています。
クラスの中には、すごい面白くて、上手い人もいました。
全然面白くないけど、飲んだら面白い人もいました。
「こいつに負けないようにがんばろう」
「こいつみたいにはならないようにしよう」
そう思って、がんばりました。
一人で書いていると巡り合えない「出会い」がたくさんありました。
不遇の時代を一緒にした仲間。
これはお金や地位・肩書・名誉では手に入れられない財産です。
0 件のコメント:
コメントを投稿