2014年12月11日木曜日

映画目録「カウガールブルース」

<あらすじ>
並はずれて大きな親指を持って生まれてきた少女。コンプレックスのため、奥手な幼年時代を過ごすが、大人になると大きな親指を利用してヒッチハイクの達人へ。偏見・嘲笑などから逃れるように大陸中を縦断し続ける。ある時、モデルの仕事で訪れた牧場で、女だてらに牛を追う「カウガール」の集団に出会う。自由な生き方に憧れる女は、カウガールのリーダーと恋に落ちる。
<多分ここが面白いところ>
・ヒッチハイクでは思い通りに車を停められるのに、人生ではほとんど思い通りに生きられない女。そんな女が様々な出来事を通じて、「人生だって、自分が思ったように生きられるんだ」ということに気づくまでを描いた作品だと思う。
・性的に奥手だった女が、出会いを通じて性に目覚めていく。でも、よく分からないから右往左往するんだけど、それが悪戦苦闘しながらも心を開いていく姿にリンクしている。大きな親指をペニスみたいにして自慰しようとするシーンは悲しくて、笑える。
・ヒッチハイクの達人とか、入れ歯のオカマとか、ドラッグ好きの鶴とか、“カウガール”とか、ムチ使いの女とか、スケベな仙人とか、すべての存在が徹底してバカバカしい。
<印象的なシーン>
ヒッチハイクのシーン。コンプレックスのはずの親指を、その時だけ、逆に利用して、思いのままに車を停める女。とにかく恰好いい。

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